隣り近所のココロ・読書編

本の虫・ともみの読書記録です。
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# 初恋温泉
初恋温泉
初恋温泉
吉田 修一
初恋温泉/吉田修一
集英社
1365円
評価 ☆☆☆☆
突然妻に別れ話を切り出され、とまどう夫。
雪の一軒宿の謎めいたカップル。
初めて恋人と温泉旅館に泊まる高校生。
熱海・青荷・黒川ほか、
日常を少し離れた温泉宿温泉で繰り広げられる男と女の風景。



(感想)
妻に離婚話を切り出された翌日、高級温泉を訪れる夫婦(熱海・蓬來)。
山奥の旅館に婚前旅行にやってくるおしゃべりなカップル(青森・青荷温泉)。
妻に出張だと嘘をついて、愛人との京都不倫旅行へ向う男(京都・祇園畑中)。
旅行の前日に妻と喧嘩をしてしまい、一人でリゾートホテルにやってくる男(那須・二期倶楽部)。
恋人とのはじめての旅行に舞い上がる高校生(黒川・南城苑)

温泉温泉を題材にした恋愛短編集です。
うおおお〜どんっ温泉好きの私には見逃せない作品ハート大小
緑の装丁はよ〜くみると温泉の写真で、
はつきりそれとわかるようなデザインじゃないのが素敵ぴかぴか
はっきりと「湯の写真」だったら引く人も多数だろうから汗

舞台となるそれぞれの宿はどうやら実在するようですびっくり
何気に検索してみたら、5つの旅館ともきちんとHPが存在していて、
しかも全部いい旅館揺れるハート
吉田修一さん・・・たぶんここ全部行ったんだよーモゴモゴ
いいな〜、羨ましいよぅムード

温泉温泉というと「非日常を求めて」行くというイメージがあるけど、
彼らは温泉で日常の問題に向き合う。
離婚、夫婦けんか、不倫・・・。

これらの難しい問題にも、
どうやら温泉は柔軟な考えを導きだしてくれるようだ。
心のリフレシッュ?ってやつかな。

リウマチや婦人病はもちろんだけど、
温泉の目に見えない効能・・・それは「心に効く」こと。
よく温泉の入り口に効能を書いた看板のようなものがあるけれど、
あれに書いてもいいくらい立派な効能じゃないですかねラッキー

どのお話も明確な結論がなく、
行く末は読者の想像に任せるようなかんじで締められている。
お風呂からあがっても体のほてりがすぐには消えないのと似たよな余韻を残してくれる。

この本を読んで、温泉がますます好きになりましたるんるん


最後に本編と関係ないけど、
サービス業に従事する人間として覚えておきたいこと。
それは「高級旅館のいいところ」が語られる場面。
しっかりした旅館というのは、到着してから帰るまで嫌な思いをしなくていい。
たとえばお茶ホットコーヒーがぬるいとか、何かをせかされるとか
苦情をいうほどのことでもないが、ちょっと気になることがない。
そのちょっとの気になることもなしに時間を過ごすために高い金を払うんだ。


・・・勉強になりますね、これ。
料理の味や豪華さなんかより肝心なことって基本的なことなんですねニコニコ
| comments(0) | trackbacks(0) | 11:23 | category:    吉田修一 |
# 女たちは二度遊ぶ
女たちは二度遊ぶ
女たちは二度遊ぶ
吉田 修一
女たちは二度遊ぶ/吉田修一
角川書店
1470円
評価 ☆☆☆
どしゃぶりあめの女、
公衆電話電話の女、
自己破産どんっの女、
甘く、時に苦く悲しい日本の女達11人のショートストーリー。

(感想)
11人の男が過去に関わった11人の女の思い出を語るショートストーリー。
男視線からみる女の生々しい生態を描いているだけあって、
著者の細やかな観察眼虫眼鏡には驚かされるものがあります。

女のあんな発言、こんな行動を男はどう受け止めるのか、
また、男のあの言葉、この行動にはこんな思惑が込められていたのか・・・と、
“男と女の違い”を学ぶには最適のテキストともいえます。

1つ1つお話は、この話は好きか嫌いかなんて考える余地もないほど短い。
その短さも気楽に読めていいのかもニコニコ

けど、各お話のタイトルがかなり思わせぶりなのに対して、
読んだ印象がタイトルのインパクトに比べると薄い気が・・・汗

「最初の妻」というお話だけが他よりも登場人物の世代が若く、毛色が違い、
突出した存在感を持っているのでないでしょうか。
| comments(0) | trackbacks(0) | 11:51 | category:    吉田修一 |
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