隣り近所のココロ・読書編

本の虫・ともみの読書記録です。
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# となり町戦争
となり町戦争
となり町戦争
三崎 亜記
となり町戦争/三崎亜記
集英社
1470円
評価 ☆☆
ある日届いた「となり町」との戦争の知らせ。
僕は町役場から敵地偵察を任ぜられた。
だが音も光も気配も感じられず、戦時下の実感を持てないまま。
それでも戦争は着実に進んでいた・・・。



(感想)
ちょっと期待しすぎたかも。

ある日突然、隣町との戦争が起こる・・・

この発想は素晴らしいと思う。

けど、描く角度に難がある。
私だったら主人公だけじゃなく、
いろんな人の目眼鏡から見た戦争を描きたいところです。

主人公が戦争を実感できないのは、私たちがテレビテレビ等で、
余所の国の今でも続いている戦争の映像を見てもリアルを感じず、
無意識に傍観的な見方をしてしまっている現状に似ている気がします。

本来、私達のこの無意識をどう変えていくのかがこの作品の使命であるべき。
しかし、それ以前に作品にゲーム的な要素を感じてしまい、
リアリティは得られませんでした汗

結果、残ったのは意識改革とはほど遠い読後感ひやひや

文体がシュールで血が通っていない印象。
終章で戦争と恋愛問題がごっちゃになってる点も安っぽい。

絶対に面白くなるはずのテーマなのに、いろんな意味で惜しい。
残念の一言に尽きる作品。
でもこの発想力には今後も大いに注目すべきだと思いまするんるん
| comments(2) | trackbacks(1) | 11:30 | category:    三崎亜記 |
# バスジャック
バスジャック
バスジャック
三崎 亜記
バスジャック/三崎亜記
集英社
1365円
評価 ☆☆☆
バスバスジャックブームの昨今、
人々はこの新種の娯楽を求めて高速バスに殺到するが・・・。
表題作他、奇想あり抒情ありの多彩な筆致で描いた全7編。


(感想)
「となり町戦争」で発想力の斬新さは折り紙つきの
三崎亜記が今度はバスバスジャックを描く!!

三崎亜記という作家は
不可解さと斬新さで読者を楽しませてくれる作家なのかも猫2

「となり町戦争」は戦争の実態が見えない点に
不可解さを感じたけど、
今回の「バスジャック」や「二階扉をつけてください」にも
“なんでそうなるのかわからない”的な不可解さがつきまといます。
歪んだ日常に誰も疑問を持たない妙なお話・・・。

一見、いい話系の「送りの夏」にも
この不可解はついて回りますたらーっ

このなんだかわからない気持ちの悪さがウケルのかな〜。

「バスジャック」の冒頭の文章はいきなり
“今、バスジャックがブームである。”
この一文でやられたどんっ
なにがはじめるのかドキドキせずにはいられないキョーレツな出だし。

「しあわな光」と「雨降る夜に」は
それぞれ3ページ、5ページしかないショートショート。
どちらも童話的で、心に温かな余韻の残る作品ニコニコ
こんなタイプの作品も書くんだな、とちょっと意外。

「動物園」と「二人の記憶」には
個人的にはまったくピンとくるものがなかったけど、
奇想天外モノあり、感動モノありのバラエティに富んだ短編集。
満腹度は高いと思います嬉しい
| comments(0) | trackbacks(0) | 10:52 | category:    三崎亜記 |
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