隣り近所のココロ・読書編

本の虫・ともみの読書記録です。
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# しずく
しずく
しずく
西 加奈子
しずく/西加奈子
光文社
1365円
評価 ☆☆☆☆
そうか、あなたがいたんだ。
迷っても、つまずいても、泣きそうでも、
人生って、そう悪くない。
少し笑えて、結構泣ける、
「幼なじみ」「三十女と恋人(バツイチ)の娘」「老婦人と若い小説家鉛筆2
「旅行者飛行機と嘘つき女」「二匹の雌猫猫」「母と娘」。
女女どうし女」を描く六つの物語ニコニコ



(感想)
「女同士」を描く短編集。
はじめはぎこちなかった2人がささいなことから歩みよっていく・・・
その過程をユーモアたっぷりに描いています。

何かのきっかけで急速に仲良くなれる(分かり合える)、これって女の特権じゃない?
世代を超えて分かり合える「女だから」の共通意識。
特に大きなドラマや感動なんかなくても
ストーンと気持ちのいい展開に転がっていくところが好きおてんき

最近は特に何も起こらないけど、
読後の心にしみじみとあったかいものが残るような作品が好みなので、
その点で良い作品でしたおはな

中でも、世代も環境も越えた「灰皿」と「木蓮」が特に好き。

ランドセル・灰皿・シャワーキャップ・・。
小物のさりげない演出も絶妙にうまい(*^_^*)

西加奈子さん、どんどん素敵な作家になってるなぁぴかぴか
| comments(0) | trackbacks(1) | 09:35 | category:    西加奈子 |
# 通天閣
通天閣
通天閣
西 加奈子
通天閣/西加奈子
筑摩書房
1365円
評価 ☆☆☆
夢を失いつつ町工場で働く中年男と、
恋人に見捨てられそうになりながらスナックで働く若い女。
ふたりは周りの喧騒をよそに、少しづつ追い込まれていく。
しかし、通天閣を舞台に起こった大騒動がふたりの運命を変えることに…。



(感想)
タイトルから、関西を舞台にした
お気楽に笑える小説かなと思っていたけどそうじゃなかった。

主人公は町工場で働く40代の男と、
恋人との別れの危機を感じながらスナックで働く20代の女。
この二人の姿が交互に描かれ、
交錯しそうに思えるんだけどなかなかそうならず、
通天閣で起きた「ある事件」によってほんのわずかに接することになる。

けど、二人はお互いを認識することのないまま・・・。

読書の世界に入り込むまでにすご〜く時間がかかります汗
序盤は本当に面白くないひやひや
でも二人に欠けているものが見え始めると少しづつわかってくる。
関西独特のノリの良さもあり、テンポ良く読めるようになります。

中年男が人と密につながることを拒み、一人で生きていることと、
女が恋人の愛を失うことを極端に恐れていることの根本にある原因・・・
それは「愛情の記憶」。

愛すべきものを愛してあげることもできなかった後悔と、
愛してほしかった人に愛されなかった過去。

恋愛だけでなく、広い意味での愛ラブ
それを沢山傾けられたり、あるいは抱いた経験は
その人自身を作る大きな要素になるものなんだなぁニコニコ

西加奈子さんって私と同世代ということもあってか、
表現の仕方が結構、私のツボおはな
ものすごく可愛がられている中国の子供のような、
 こんなむくむくと大げさな厚着
≫とかかわいすぎるっっハート大小

でもでも、私の大っ好きなおバカ映画カチンコ
「ジム・キャリーはMr,ダマー」の描かれ方がひどい・・・ぶー
畜生!!あの映画の良さをみんなわかってないよねあせあせ

東京の人にとっての「東京タワー」、
そして大阪の人にとっての「通天閣」って
何か大きな意味のあるものなのでしょうか。
人生に立ち止まってしまった時、
高い建物に登ってみるっていいかもしれない!!
下界に見える町並みビルや人男、車車の小ささを見たら、
何かふっきれるものがあるかもしれません上向き



●この本が好きな人におすすめなのは・・・
東京タワー/江國香織
東京タワー 東京タワー ~オカンとボクと、時々、オトン~/リリー・フランキー
| comments(8) | trackbacks(2) | 09:31 | category:    西加奈子 |
# きいろいゾウ
きいろいゾウ
きいろいゾウ
きいろいゾウ/西加奈子
小学館
1575円
評価 ☆☆☆☆
夫の名は無辜歩(むこ・あゆむ)、
妻の名は妻利愛子(つまり・あいこ)。
お互いを「ツマ」「ムコさん」と呼び合う田舎の若夫婦である。
仲のよい二人だった。
幸福であった。
のどかに流れていた二人の生活はずっと続くように思えたが――。

(感想)
男も動物豚もひっくるめた近所付き合いが素敵ラブ
人情に溢れ、笑いのたえない理想的な田舎生活!

けど、社会からも時代からも取り残されたような桃源郷での生活は永遠には続きません。後半で二人は過去と向き合うことになるけれど、
それは読み進めるのが苦しいほどでした。

光と闇を丁寧に描いています。

お話自体はツマの視点で綴られていくのですが、
各章の終わりにムコさんの日記読書が添えられてあって、
夫婦の視点の違いが感じられるのも面白いです。

けど、解せないのはタイトルにもなっている「きいろいゾウ」に絡む件。
ここだけ妙なファンタジー臭がして詰め込みすぎなのが惜しい[:がく〜:]

スローライフや精神世界に興味のある人にはおすすめです
| comments(2) | trackbacks(0) | 12:02 | category:    西加奈子 |
# さくら
さくら
さくら
西 加奈子
さくら/西加奈子
小学館
1470円
評価 ☆☆☆
年末、家に帰ります。おとうさん
この手紙メールがきっかけで僕達家族は数年ぶりに集まった。
長男の死によって崩壊した、あるちっぽけな家族の物語。

(感想)
さくら桜」・・・昼は春の希望に溢れる華やかなピンクで魅了するけど
夜になると妖艶さをかもしだすまったく違う2つの顔を持つ植物...。
この光と闇の二面性で、
家族の崩壊の前後を示しているかのような刺激的なタイトル!!

つまらなくないんだけど全体にもたつきを感じ、
ページをめくる指がすすみませんでしたたらーっ
最後の最後に関してはだらけてるあせあせ

ミキは兄妹の中では末っ子だけど、心の成熟は一番はやかった。
妹ではなく、女だった。
それに誰も気付かなかったことに
家族のバランスがくずれていった要因があったのかもなー。
いつまでも子ども扱いしてはいけない、
その切り替えって子育てや人間関係において
タイミングの見極めが本当に難しいノーノー

それにしても著者は本当に犬犬好きなんだろうなー猫2
人間だの動物なんてくくりを越えた愛情と鋭い観察がそれを物語ってます。
犬は家庭の鎹ひらめき
ウチの実家家もまさにそうなので、
そのへんはわかりすぎるほどわかりました(苦笑)

●この本が好きな人におすすめなのは・・・
幸福な食卓/瀬尾まいこ
| comments(2) | trackbacks(0) | 09:55 | category:    西加奈子 |
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