隣り近所のココロ・読書編

本の虫・ともみの読書記録です。
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# スロープ
評価:
平田 俊子
講談社
¥ 1,680
(2010-01-30)
コメント:鍋屋横丁、ソロモン諸島、隠岐・・・

JUGEMテーマ:小説全般 
 ● スロープ / 平田俊子
 ● 講談社
 ● 1680円
 ● 評価 ☆☆
夫だった人に追い出されたのを機に、東京に住み始めて今年で19年・・・。
わたしはあのとき東京に自分を流した。
心の深みから湧き上がる言葉。海を越え、坂で遊ぶ、大人小説。


(感想)

たまーに、まだ一冊も読んだこともない、名前も聞いたことのない作家の本を読んでみたくなる。
今回もそのパターンだったのだけど、どうやら今回はハズレのようです。
内容がつまらなかったのは私個人の意見でしかないけど、
でも、150ページしかなくて、しかも文字もデカいのにこの価格はないんじゃない???
ああ・・・こういうのを「大人小説」というのであれば、私はずっと「子供小説」を読んでいたい。

主人公の女性はさまよっている。しっくりくる居場所が見つからないようだ。
19年前に夫だった人に追い出され、流されるように東京にたどりつき、
方南町・鍋屋横丁で暮らし、
コロンバンガラ島で戦死した伯父の慰霊巡礼ツアーでソロモン諸島へ旅し、
その報告も兼ねて実家のある隠岐を久しぶりに訪れ・・・。
なんだか次々と主人公が移動して、ついていくのが大変でした。
いとこの話とか、消防車の話とか必要???
うーん、まったくわからない。

感想をまとめるのさえ苦しいほど、印象が薄い。
そういう本が年に何冊かあるけど、これもそのなかの一冊。
こんな感想、ネット上に公開していいのかしら?
それすら罪悪感を覚えるほどです(^_^;)
| comments(0) | trackbacks(0) | 10:56 | category: 作家名 は行 |
# ひゃくはち

評価:
早見 和真
集英社
¥ 1,470
(2008-06-26)
コメント:人間の煩悩も108、野球のボールの縫い目も108
JUGEMテーマ:小説全般
●ひゃくはち/早見和真
●集英社 
●1470円
● 評価 ☆☆☆
新聞記者・青野雅人は恋人の佐知子から
実は二人は付き合い始める前から知り合っていたと打ち明けられる。
まったく覚えがなく混乱する雅人は、必死に記憶を辿っているうちに思い出したくもない過去に行き当たる。
野球に打ち込んでいた高校生の頃、
神奈川の超名門高校の補欠部員として、必死にもがいていた3年間。
甲子園に行きたい。そう誰よりも強く願う一方、
タバコ、飲み会、ナンパ、酒……。ごく普通の高校生としての楽しさも求めていた。
8年前ぼくらに何があったのか? ぼくは佐知子とどこで出会っていたのか?





(感想)
人間の煩悩の数・・・・108。
野球のボールの縫い目の数・・・・108。

炎天下の中、汗にまみれて白球を追いかける高校球児も普通の高校生。
甲子園に行きたい!でも、恋もしたいし、やっちゃいけないたばこやお酒に手も出してみたい。
そんな高校球児の中に渦巻く「普通の高校生」との葛藤を描くお話です。
中学野球界のスーパースターが何人も推薦入学してくる名門校の野球部。
一般入試で入ってきた部員・雅人とノブの「落ちこぼれ組」は当然のように仲良くなる。
二人が目指すのはレギュラー・・・・ではなくてまずはベンチ入り。

高校での野球部員としての思い出と、8年後の現在の雅人を交互に描いています。
テンポがよく、軽く読めました。
が、せっかくの野球のシーンは盛り上がりに欠け、さらっとしすぎてるような
もう、なんかこう手に汗握るような緊迫感が欲しかった。

佐和子といつ出会っていたかもひっぱったわりにたいしたことない。
転勤の話も無駄に感じたし、
200×年の現在のお話は再会のシーンだけで十分だったんじゃないかなー。
削るとこは削って、膨らませるとこは膨らませるべき。
各エピソードへの比重の置き方に新人作家らしい甘さを感じます。

甲子園に手が届きそうなレベルの選手が寮でたばこを吸ったり、
合コンでお酒を飲みまくったりなんてありえるの??
まぁ、高校球児だって普通の高校生だっていわれちゃそうなんだろうけど、
もっとストイックな感じに美化してたからちょっとイメージ壊れた
でも、これがリアルなんだろうな。
| comments(0) | trackbacks(0) | 16:32 | category: 作家名 は行 |
# グラビアの夜
グラビアの夜
グラビアの夜
林 真理子
グラビアの夜/林真理子
集英社
1365円
評価 ☆☆☆
私の水着をHに撮ってください−。
少女たちの水着姿をよりかわいらしく、よりHにカメラ
1枚のショットのために、
多くのスタッフが集うグラビア撮影スタジオ。
まばゆいフラッシュの中、
それぞれの思いとプライドが交錯する現場を描く7編の短編集。




(感想)
男性向けコミック誌読書のグラビアページに携わる
編集者・モデル・スタイリスト・カメラマンなどが
入れ替わりで語り手となる連作短編集。

今、テレビテレビのバラエティ番組で活躍するのは
みなグラビア出身のアイドルたち。
この本に出てくるのはそんなバラエティ要員のアイドルたちよりもっと格下で、
男性向けコミック誌のグラビアページを飾り、
田舎の中高生のオカズになるあどけない少女たちだ。

青年コミック誌の売り上げは
このグラビアの良し悪しで大きく左右されるというのに、
会社も社会もははっきりとそれを認めたがらず、
華やかに見えるけどどうしても軽んじられてしまう世界。
ここで働く人々もいいところまではいったものの一流にはなり損ねたとか、
大勢の中から頭一つ抜けることができずに消えていくことが明白な少女たちばかり。

林真理子さんの本は数冊しか読んだことがないけど、
これってあえてこの人が書くべきテーマなのかな・・・疑問。
グラビアがテーマなのに、いやらしさがないモゴモゴ
これなら男性作家が男の視点で、
徹底的に人の欲望(性、野心)の醜さに焦点を絞って書いた方が面白かったかも。
最後の展開もちょっとずれているような気がしたし、
記憶に残るような作品ではないような・・・。

表紙は水着の女の子の唇キスマークからおなかまでの写真カメラ
なぜかこのモデルさん、胸が小さいたらーっ
なぜこの人選なんだっ!?
私にはこの意味が読みとれないわ。



●この本が好きな人におすすめなのは・・・
夢を与える/綿谷りさ
| comments(0) | trackbacks(0) | 08:33 | category: 作家名 は行 |
# 小学生日記
小学生日記
小学生日記
hanae*
小学生日記/華恵
角川文庫
460円
評価 ☆☆☆
授業中に先生に指されても、
ニコニコするばかりで決して答えようとしない女の子・エリカちゃんとの
出会いと別れを描いた「ポテトサラダにさよなら」
(第52回 全国小・中学校作文コンクール 文部科学大臣賞受賞作品王冠2)。
日本での新生活にとまどう兄を描く「モトイと日本語」
(第51回 全国小・中学校作文コンクール東京都審査 読売新聞社賞受賞作品王冠2)。
みずみずしい表現力で学校学校や塾、家族との出来事・・・。
小学生の天才作家と各紙誌で絶賛された華恵の奇跡のデビュー作ぴかぴか



(感想)
華恵ちゃんは1991年、アメリカ生まれの女の子。
6歳で帰国し、10歳からモデルとして活躍、
女優やCMなどに活動の幅を広げながら、
大きな作文コンクール鉛筆2で入賞を果たし本作で作家デビューしました。

華恵ちゃんは素晴らしい才能を持っている。
解説で重松清さんが
小学生には書けないけど、小学生にしか書けない」と仰っているけどまさにそのとおり。
表現力、出だしや締め方のスマートさ・・・ほんとに小学生!?
子供らしさと大人顔負けのテクニックの共存する不思議な本読書なんです。

彼女は日本に帰国し、
学校・塾・受験と現代の普通の小学生らしい生活をしながらもモデル活動も頑張っている。
アメリカにとどまった兄とは離れて暮らしていながらも仲は良好で、
普通の子供以上に様々な経験をし、いろんな世界を見てきた女の子。
この感性と才能は彼女の経験から培われたものなのかもしれませんねニコニコ
たまにドキっとするほど大人っぽい視点で物事を見つめてるのも経験からくるものでしょう。

フリーマーケットできれいなコートを見つけ、
彼女は「この青は、私の色だ」と思ったという。
「この色は私の色」・・・こんな感覚、大人でもなかなか持ってないものですよ。

あとがきで中学生になった華恵ちゃんが小学生の自分を振り返っていますが、
これにも成長を感じられます。
| comments(0) | trackbacks(0) | 11:43 | category: 作家名 は行 |
# 勝負師の妻―囲碁棋士・藤沢秀行との五十年
勝負師の妻―囲碁棋士・藤沢秀行との五十年
勝負師の妻―囲碁棋士・藤沢秀行との五十年
藤沢 モト
勝負師の妻―囲碁棋士・藤沢秀行との五十年/藤沢モト
角川テーマ21
720円
評価 ☆☆☆☆
借金、酒乱、ギャンブル、愛人、癌…。
無頼派の囲碁棋士の藤沢秀行を影で支えた妻。
壮絶な家族の絆とは何か?
こんとんとした時代の生き方、人生を考える一冊。



(感想)
私はこの本を読む以前に、
藤沢秀行さん自身が自らの人生を語った
「野垂れ死に」という本読書をまず先に読んでいます。

そのときに思ったのが、
“この人の人生は本人じゃなく、苦労させられた奥さんの方が
 語った方が絶対に本としてはおもしろい”ということ。

で、
奥さんが書いた本もあると知り、すぐさま購入しましたウィンク

予想通り、“苦労させられた方の言い分”の方がおもしろい!!
古い考え方かもしれないけれど、
ここまでしっかりと夫を支えた奥さんの生き方は
同じ女性として最も尊敬できる生き方だと思えますニコニコ

文章の構成は藤沢さんの本の方がまとまりがあり、
読みやすかったような気がしますが、
同じ出来事でも2人の視点・考え方はまったく違っていたりするので
2冊まとめて読むことをおすすめします。


●この本が好きな人におすすめなのは・・・
野垂れ死に/藤原秀行
| comments(0) | trackbacks(1) | 10:47 | category: 作家名 は行 |
# 野垂れ死に
野垂れ死に
野垂れ死に
藤沢 秀行
野垂れ死に/藤沢秀行
新潮新書
714円
評価 ☆☆☆☆
天才棋士と騒がれる一方、ギャンブルで作った借金は億単位びっくり
正妻と子供のいる自宅には三年間も帰らず愛人の所に入り浸り、
熱燗での乱行も数知れず汗
そんな秀行さんも齢八〇を超えた。
とっくに博打場でくたばっているはずが、死神にも見放されたらしい。
三度のガンを患うも、みな克服してしまう。
「こんなに長く生かしやがって」憎まれ口をききながら、今日も競輪場に通う―。
無頼派勝負師が語る痛快なるその半生。



(感想)
碁をまったく知らない私でも問題なく読めました。

ここまで破天荒な生き方をされて、
いろんな経験をしてきた藤沢さんでもそれでも
人生とは何かがわからないといいます。

この言葉は藤沢さんのような人が口にするからこそ深く重い。

私は女なのでついつい奥さんの視点で読んでしまったのですが、
奥さんの懐の大きさには尊敬の念を覚えました。
藤沢さんがここまで無茶な生き方をしてこれたのは、
この奥さんがあるからこそ。

奥さんが書いた本読書もあるので、
そちらもあわせて読むことをおすすめしますウィンク


●この本が好きな人におすすめなのは・・・
勝負師の妻―囲碁棋士・藤沢秀行との五十年/藤沢モト
| comments(0) | trackbacks(0) | 10:39 | category: 作家名 は行 |
# 本当はちがうんだ日記
本当はちがうんだ日記
本当はちがうんだ日記
穂村 弘
本当はちがうんだ日記/穂村弘
集英社
1470円
評価 ☆☆☆☆
人生はまだリハーサル。
きっといつかは素敵な自分になって、
誰かに丸ごと愛されるはず。
しかし・・・そう思ううちに老眼の四十男にあせあせ
もしや「本番」は始まっていたのか!?
最高にヘンで笑える恋愛&人生考察エッセイ。



(感想)
私にとってはじめての種村体験でした。
この人のおどおどっぷりはすごいですねたらーっ

いちばん最初のページに写真カメラがあります。
「なぜこんなところで!?」というような
おかしな場所で微笑む種村さんの写真・・・キョーレツですびっくり
しかも着ているシャツTシャツもコメントしづらい柄だし・・・(苦笑)

この人は普通の人に比べると感受性の強い人なんだな〜。
だから考えすぎたり、卑屈になったり汗

男性なのに「オリーブ」に夢中になったという事実、
効率の悪い皿の洗い方、
あだ名がない寂しさ・・・
面白すぎて吹き出してしまう箇所もありましたが、
ただ笑うだけでなく、
「がんばって生きてね」と応援してあげたくなるような人ニコニコ

穂村さん、みんな応援してますよ。
マイペースにいきましょうねムード


●この本が好きな人におすすめなのは・・・
ほんじょの眼鏡日和。/本上まなみ

| comments(0) | trackbacks(0) | 09:35 | category: 作家名 は行 |
# 人形の旅立ち
人形の旅立ち
人形の旅立ち
長谷川 摂子, 金井田 英津子
人形の旅立ち/長谷川 摂子
福音館書店
1785円
評価 ☆☆☆☆
神社の境内の楠の根もとに捨てられた雛人形たちは、
満月の夜月、海に消えていきます。
山陰の故郷の町を舞台に紡ぎ出された、
表題作ほか全5編の連作ファンタジーを収録。


(感想)
図書館などでは児童書に分類されているようですが、
子供だけに読ませておくのはもったいない美しい美しい本ですラブラブ
むしろ子供には読みこなすことのできない
繊細さのある作品集だと思いますニコニコ

日本の四季折々桜もみじの美しさ、
田舎のなつかしい風景・・・。
私たちにとって大切な風景がうつくしい描写で丁寧に描かれています。

ストーリーに意外性はなく、
流れるようにすすんでいきますが、
幽玄的な美しさがたまらなく神々しいぴかぴか

古い雛人形の旅立ち、
亡くなった女の子が遊びにくる古い庭園、
病気の妹にだけ見ることのできる不思議な幻想・・・。

美しさの中には死や病も必ず潜んでいるものなのでしょうか。
死や病が作品をより鮮やかに美しくしていました。

挿絵も古風で、
のせるべきページに効果的に配置してあったような気がします。
ページをめくるのがとてもわくわくしました。

「素敵ぴかぴか」の一言に尽きる本ですニコニコ
| comments(0) | trackbacks(0) | 10:36 | category: 作家名 は行 |
# まほう色の瞳
まほう色の瞳
まほう色の瞳
エンリケ バリオス, Enrique Barrios, さいとう ひろみ, うんの さしみ
まほう色の瞳/エンリケ・バリオス
徳間書店

評価 ☆☆☆☆
この惑星には、いま、とてつもなく大きな愛と奇跡がひつようなの…。
水瓶座の時代の春に集う、
あらゆる生命たちへ贈られた
愛とまほうと奇跡のメッセージ。
日本の読者のために書下ろされた新作。
アミシリーズの世界観のまま、ちょっぴり大人向けに書かれた作品。


(感想)
「アミ」シリーズで愛の重要性を説いたエンリケ・バリオスさんが、
「アミ」とテーマは同じく、
今度は主人公を大人に設定して書いたファンタジーです。

「物質的な人生や科学だけに目を向ける文明は、
       危険や死という待ち伏せに脅かされる。」

これはあまりにも基本的なことなのに、
今の地球が忘れていることです。
無意味な発展を遂げようとしてるおかげで地球地球は汚染され、
人々の心もすさんでいく・・・。
これにみんなが気づかなければ
地球の水準は高まらないでしょうねノーノー

私たちはなぜ生きているのか?
「家族や大切なひとのため」
「好きなことをやるため」
その目的は人それぞれですが、根本的なところにあるのは「愛」。
すなわち生きる動機とは、愛なんですね。

世界中の人がエンリケさんの本を読めば、
この地球から戦争や争いはなくなると思います。
「アミ」が好きな人には絶対におすすめグッド
大切なメッセージが込められている素敵な作品ニコニコ

言っちゃえば「アミ」の方がわかりやすいですけどね・・・汗

●この本を好きな人におすすめなのは・・・
アミ3度めの約束 愛はすべてをこえて/エンリケ バリオス
アミ 小さな宇宙人/エンリケ バリオス
もどってきたアミ 小さな宇宙人/エンリケ・バリオス
| comments(0) | trackbacks(0) | 13:45 | category: 作家名 は行 |
# 月への梯子
月への梯子
月への梯子
樋口 有介
月への梯子/樋口有介
文藝春秋
1600円
評価 ☆☆☆
アパートの入居者ビルの一人が殺され、
続いて住人全員が消えた・・・。
大家のボクさんは謎解きを始め、
やがて自分を取り巻くものが善意だけではなかったことを知る。
「知る」ことの哀しみが胸に迫る書き下ろし長篇ミステリー。

主人公のボクさんは40代の独身男性でアパートの大家さんです。
知能は中学生程度でとまっているけれど、
ご近所や店子に恵まれて幸せに暮らしています。

しかしある日、アパート内で殺人事件どんっが起こり
住民全員が失踪してしまうという事態に・・・・。

ボクさんは事件を調査しはじめますが、
ボクさんの知らなかった事実が次々と出てきます。
「どんなに親しくなっても所詮は他人」
「弱いものは利用しよう」みたいな醜い感情が露になってきて
読んでいてドヨーンとした気持ちになります。滅入ります。

最後のオチもすごかった。
「そんなオチかよ・・・」とボーゼンとすること必至です。
アリがちな展開なんですけどね、ビックリですよ・・・あせあせ
| comments(0) | trackbacks(0) | 11:59 | category: 作家名 は行 |
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