隣り近所のココロ・読書編

本の虫・ともみの読書記録です。
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# Q & A
Q&A
Q&A
恩田 陸
Q & A/恩田陸
幻冬舎
1785円
評価 ☆☆☆☆
都内郊外の大型商業施設において重大死傷事故発生。
死者69名、負傷者116名。
しかし、未だ事故原因を特定できず――。
次々に招喚される大量の被害者、目撃者。
しかし食い違う証言。
店内のビデオに写っていたものは!? 



(感想)
大型ショッピングセンターで起きた不可思議な事故。
死者・負傷者多数の大きな事故であったのにもかかわらず、
その原因がわからない・・・。

この事故に関わった人達の対話形式で事件を描いていきますが、
このスタイルが「ユージニア」に似ている印象を受けました。
いろいろな人が話をすることによって、
あらゆることが見えてくる。
最後には真実が!
・・・といきたいところですが、そう簡単にいきません。

この展開で終わってしまったことには賛否両論あるでしょうね。
私はちょっと拍子抜けしてしまいました。
でも、読者の想像通りに進まないところが恩田陸らしい。
またもや恩田さんにやられた!というかんじです。

それにしても集団におけるパニック現象って恐ろしいモゴモゴ
あたりまえの生活にいつ、どんな恐怖が起こるかわからない。
「わからない」ということの恐怖を見せ付けられました。


●この本を好きな人におすすめなのは・・・
愚行録/貫井徳郎
ユージニア/恩田陸
| comments(14) | trackbacks(0) | 11:29 | category:    恩田陸 |
# ユージニア
ユージニア
ユージニア
恩田 陸
ユージニア/恩田陸
角川書店
1780円
評価 ☆☆☆☆
あの夏、青沢家で催された米寿を祝う席で、
十七人が毒殺された。
ある男の遺書によって一応の解決をみたはずの事件。
町の記憶の底に埋もれた大量殺人事件が、
年月を経てさまざまな視点から再構成される・・・。



(感想)
ある夏に起こった大量毒殺事件。
それに関わった人たちが
事件について語る回想録のような形で進んでいきます。

みんな真実を語っているのだろうけど、
個々の視点や記憶の曖昧さから微妙にずれてくる真実。

真犯人は誰なのか?

誰が嘘をついているのか?

誰が隠し事をしているのか?

読んでいるうちに「犯人はこの人だ」とわかってくるのに、
決定的な確証がなく、名指しできないもどかしさ。

じりじりと照りつけるような夏の暑さ晴れ

噎せ返るようにかぐわしい花花の香り。

神秘的な美少女の魔性の微笑み。

感覚がぎりぎりまで刺激され、押しつぶされそう。

装丁鉛筆2がとても凝っている点も特筆しておきたいです。
この小説、字が微妙に「斜め」に印刷されてあるのです。
これが作品全体に漂う妖艶さ、
不可思議さを表現するのにとても効果的!!
こういった細かい点にも手が込んでいる作品なので、
装丁も深く味わってほしいと思います!
| comments(0) | trackbacks(1) | 12:24 | category:    恩田陸 |
# 光の帝国―常野物語
光の帝国―常野物語
光の帝国―常野物語
恩田 陸
光の帝国―常野物語/恩田陸
集英社文庫
520円
評価 ☆☆☆
「常野」から来たといわれる彼らには、
みなそれぞれ不思議な能力があった。
穏やかで知的で、権力への思向を持たず、
ふつうの人々の中に埋もれてひっそりと暮らす人々。
彼らは何のために存在し、どこへ帰っていこうとしているのか!?
不思議な優しさと淡い哀しみに満ちた、
常野一族をめぐる連作短編集。


(感想)
タイトルから受ける印象というものは大きい。
解説の久美沙織さんも書いていましたが、
「光の帝国」と聞くといかにも「戦争モノか??」と思いがち。
そして副題の「常野物語」にもどうしても
「遠野物語」を連想させるものがある・・・。

けど、この作品はそのどっちのタイプでもありませんでしたたらーっ汗
いい意味で裏切られる作品です(笑)

特殊な能力を持つ「常野」と呼ばれる一族を描く短編集と思いきや、
後半へ進むにつれて一つ一つがリンクしている連作であることに気づきます。
まさに「つかず離れず」という言葉がぴったりな絶妙なリンク!
これによって長編とも短編集とも取れちゃうから不思議・・・。

読んでいくうちに心が温まってくるような不思議な優しさもあるけど、
どこか奥底に冷たいものの存在も感じずにはいられなかった。
これって常野の人々の生き方にも共通するような感覚です・・・。

この一冊では常野の存在の意味がまだわからない。
きっと彼らは何かをやろうとしている。
それが何なのか知りたいですね嬉しい

●この本を好きな人におすすめなのは・・・
蒲公英草紙/恩田陸
エンド・ゲーム/恩田陸

どちらも常野一族を描いた本ですチョキ
| comments(0) | trackbacks(1) | 09:54 | category:    恩田陸 |
# 禁じられた楽園
禁じられた楽園
禁じられた楽園
恩田 陸
禁じられた楽園/恩田陸
徳間書店
1890円
評価 ☆☆☆
大学生の平口捷は
世界的な映像作家・烏山響一からの招待を受け、
熊野の大自然に作られたプライベート美術館に行くこととなった。
そこで体験する恐怖とは――。

(感想)
想像力を掻き立てられて、疲れるほどにイマジネーションを刺激されます。

「美しい顔立ちで頭脳明晰。ミステリアスな魅力を持つ人物」というのは
恩田陸のお得意の設定で、
今回も烏山響一なる人物が物語に恐怖と負のエネルギーを送ります。

ただし残念なことに舞台も人物も魅力があるのにうまく生かされてない。

熊野という場所の持つ神秘性、
プライベート美術館の圧倒性的な発想力・・・ぴかぴか

なのになのにひやひや
幕切れがあまりにも安易なのにはガッカリあせあせ
もう少しひねりがほしかったです。

●この本を好きな人におすすめなのは・・・
クラインの壺/岡島二人
| comments(0) | trackbacks(0) | 15:20 | category:    恩田陸 |
# エンド・ゲーム 常野物語
エンド・ゲーム―常野物語
エンド・ゲーム―常野物語
恩田 陸
エンド・ゲーム 常野物語/恩田陸
集英社
1575円
評価 ☆☆☆
“裏返さ”なければ“裏返される”
正体不明の“あれ”と戦い続けてきた拝島親子。
母が倒れ、残るは一族最強のサラブレッドの娘だけ...。
「光の帝国」に収録されている「オセロ・ゲーム」の続編。

(感想)
「光の帝国」に収録してある「オセロ・ゲーム」の続編です。
「オセロ・ゲーム」を読んだ時も感じたんだけど、
“裏返す”“洗う”“包む”等の現象のイメージがしにくい。
このへんがそもそも私にはちょっと難解(汗汗
仕方がないけど、戦いの実態も見えないしたらーっ

特に後半の謎が説き明かされていくあたりは話が入り組みすぎていて、
驚かされつつもややこしい。
なんだかもう謎なんてどうでもよくなってきてた私汗
恩田作品を読んで「もうどうでもいい」なんて思うのははじめてよ(゜д゜;)

結局、真実はどこにあったんだろう...。
同じ常野シリーズでもいろんなタイプのお話がありますね。
私はサスペンスよりは常野の能力が人々を救い、
やすらぎを感じさせてくれる作品の方が好きかもノーノー

●この本を好きな人におすすめなのは・・・
光の帝国/恩田陸
蒲公英草紙/恩田陸
「常野シリーズ」です。常野一族のことをより深く知りたいなら必読!!
| comments(0) | trackbacks(0) | 10:01 | category:    恩田陸 |
# チョコレート・コスモス
チョコレートコスモス
チョコレートコスモス
恩田 陸
チョコレート・コスモス/恩田陸
毎日新聞社
1680円
評価 ☆☆☆☆
一人は芸能一家に生まれ、幼い頃から舞台に立ち、
美貌にも才能にも恵まれた若き大女優
もう一人は無名の学生劇団に入団したばかりの新人女優
二人の女優が繰り広げる激しくも華麗なる演劇ロマン。

(感想)
読者は観客。
まるで目の前で演劇をみているかのような臨場感!
二人の若き天才女優が演劇に賭ける情熱に魅せられます。
「ガラスの仮面」を彷彿とさせ、まれで少女漫画的みたいな面白さ楽しい

しかしなぜか、
若き大女優・東響子の人間性は鮮やかに描かれている反面、
新人女優の佐々木飛鳥の感情があまり描かれてません。
本文中にも似たような記述があるのですが、
飛鳥は本当に“演劇ロボット”です。
その人物描写の甘さに小説としてはマイナスをつけてしまいそうになるけど、
案外これは恩田先生の作為的なものなのかも。

だって読み終わってすぐに「今すぐ続きを読みたい!」と思わずにいられないラッキー
この本まるごと一冊を使って、これから起きるであろう真の戦いへの
長い長い予告を見せられたような気がする・・・。
続編の構想がある上で書いているとしか思えない。

恩田先生、飛鳥の内面はそこで描くんでしょうウィンク
絶対に続編書いてくださいね。期待してます。

●この本が好きな人におすすめなのは・・・
ガラスの仮面/美内すずえ
漫画だけど、やっぱこれでしょチョキ
| comments(18) | trackbacks(0) | 11:40 | category:    恩田陸 |
# 黄昏の百合の骨
黄昏の百合の骨
黄昏の百合の骨
恩田 陸
黄昏の百合の骨/恩田陸
講談社
1785円
評価 ☆☆☆
「自分が死んでも、水野理瀬が半年以上ここに住まない限り家は処分してはならない」
亡き祖母の奇妙な遺言に従い、
「魔女の館」と噂される洋館に理瀬は、やってきた………。

(感想)
この本のヒロイン・水野理瀬のように
美しく、闇の雰囲気のあるヒロインはどんな作品でも魅力的ポッ

この黒いヒロイン・理瀬が
雅雪へのうっすらとした感情になんとなく気が付く場面がとっても素敵。
意外な一面を見せられて彼女のことがもっと好きになってしまいました。

誰が味方で敵なのか・・・。

誰を信じたらいいのかわからない複雑な人間関係汗
意外性があり、一気に読み進められる。
こういうのって恩田陸の得意分野かもしれない。

怖さを倍増させる、気味の悪い挿絵も物語は効果的でした!
シリーズとして続きそうなラスト。まだまだ理瀬の活躍がみたいです。

●この本が好きな人におすすめなのは・・・
麦の海に沈む果実/恩田陸(同じく水野理瀬の物語です)
ユージニア/恩田陸
| comments(0) | trackbacks(0) | 01:20 | category:    恩田陸 |
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