隣り近所のココロ・読書編

本の虫・ともみの読書記録です。
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# ナイルパーチの女子会
評価:
柚木 麻子
文藝春秋
¥ 1,620
(2015-03-28)

JUGEMテーマ:小説全般
 
 ナイルパーチの女子会 / 柚木麻子(文藝春秋)

 評価 ☆☆☆☆


ブログがきっかけで偶然出会った大手商社につとめる栄利子と専業主婦の翔子。
互いによい友達になれそうと思ったふたりだったが、
あることが原因でその関係は思いもよらぬ方向に―。
女同士の関係の極北を描く、傑作長編小説。




(感想)

表紙のすぐ裏、いちばん最初に目に入る箇所に「ナイルパーチ」とは何かの説明があります。

ナイルパーチとは・・・・・スズキ目アカメ科アカメ属の淡水魚。
淡白な味で知られる食用魚だが、
一つの生態を壊してしまうほどの凶暴性も持つ。要注意外来生物。
・・・ってことは、「ナイルパーチの女子会」となったらかなりの激しさが予想される。
表紙のデザインから勝手にイメージした「女同士のあたたかい友情もの」ではないんだなとすぐ察知。
怖いもの見たさ?で、読みはじめましたw

私も女友達は多い方ではないけれど、
それをここまで気にしたことがないから驚きでした。
しかも私も翔子のように主婦ブログを書いています。
いろいろと自分にもあてはまることが多かっただけに、
「これって私が気付かなかっただけで、孤独なことなの?不幸せなことなの?」と、
自分の価値観や生活スタイルを否定されたような気持ちを抱きながら読みすすめたのも事実です。
だけど救われたのは、この作品が女同士の嫉妬や粘着をドロドロと描いて終わりではなかったとこ。
「たかがブログ」「たかが女友達」と思う人もいるかもしれないけど、
それを生きていく支えやかけがえのないものとして大事にしている人もいるんです。
私を含め、その人たちの価値観を傷つけず、
配慮のなされた結末だったことには心から感謝します。

だけど、それでもズキンと胸を刺すような箇所はいくつもあったなぁ。
私も家庭と職場(しかもそれは実家)という小さな世界だけを往復して生きているので、
狭い視野でしか物事を見ていないのかもしれない。
今の生活に居心地の良さを感じてるから保守的になり、
新しいことに憶病になっているのかもしれない。
でも、それをわかっていても、新しく大きな世界の扉を開けない人もいる。
別の世界ではなく、今、自分のいる場所で評価されたいから、
日々のことをブログに精一杯書く。
それを楽しみに読んでくれる人がいるから嬉しい、書くのも楽しい。
そう思うことや興味の幅が狭いことは決して悪いことでも、
不健全なことでもありません。
それだけははっきり言いたい!!

ラストでファミレスで顔を合わせた栄利子と圭子のシーンがすごくよかったです。
お互いにあれから長い年月を経て、さまざまな経験の末に持ち寄った答えがあれであるならば、
きっとこの人たちは大丈夫。

うん、だけど芋けんぴであんなことができるんですかね??
芋けんぴのシーンは最近読んだ本の中でもベスト1に入るへんてこなシーンでしたww
私、何年も経ってこの本を内容を忘れてしまっても、
芋けんぴのシーンのことだけは絶対に忘れない気がします。
このシーンを実写で見たいです!(たぶん爆笑するはず!!)
| comments(0) | trackbacks(0) | 12:17 | category:    柚木麻子 |
# 本屋さんのダイアナ
評価:
柚木 麻子
新潮社
¥ 1,404
(2014-04-22)

JUGEMテーマ:小説全般


本屋さんのダイアナ / 柚木麻子(新潮社)

評価 ☆☆☆☆☆

「大穴(ダイアナ)」という名前、金色に染められたバサバサの髪。
自分の全てを否定していた孤独なダイアナに、

本の世界と彩子だけが光を与えてくれた。
正反対の二人だけど、私たちは一瞬で親友になった。そう、“腹心の友”に――。
自分を受け入れた時、初めて自分を好きになれる!
試練を越えて大人になる二人の少女。最強のダブルヒロイン小説。



こういうタイプの小説を私が嫌いなはずはなく・・・・ドンピシャでした。

「赤毛のアン」へのオマージュとも言える作品。


ご都合主義で予想の範囲内の展開でもいいのです。

私もダイアナや彩子のように本が大好きだから、つい2人に自分の姿を重ねてしまいました。

本でつながれる友達・・・1人もいないな。そんな意味では2人が羨ましいです。


育った家庭環境が違いすぎたけど、本という共通の趣味を持ち、仲良しだった2人。

しかし、ある日の小さな出来事が2人を10年も引き離すこととなります。

唯一無二の大親友だっただけに、素直に元に戻れないもどかしさ。

でも、ずーっとお互いの中でそれぞれの存在は大きくて、

会わなくなっても心の中では激しく意識しあう2人に胸がキューッとなりました。

彩子が大学にはいったあたりから、ちょっと物語の雰囲気が変化したように思えたけど、

殻を破って共学の大学へ入り、新しい世界へ踏み出したのだから・・・と考えると

まぁこれもアリかな?一応の納得はできるかな。


「赤毛のアン」「若草物語」「小公女」・・・・。

このあたりの少女小説に夢中になった人なら楽しめると思います。

中学生くらいの女の子にも読んでほしいですね。


ところで私も「アン」のシリーズはすべて読んだけど、

後半になるにつれてそんなにつまらなくなるんだっけ??

私はアンの次男のウォルターが大好きだし、そんな感想は持たなかったけど・・・・。

再読してみる必要がありそうですな。

| comments(2) | trackbacks(1) | 16:53 | category:    柚木麻子 |
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