隣り近所のココロ・読書編

本の虫・ともみの読書記録です。
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# ビーの話

JUGEMテーマ:エッセイ

 

 ビーの話 / 群ようこ(筑摩書房)

 

 個人的な評価 ☆☆☆☆

 

お隣さんに住んでいる麻布生まれのシティ猫「ビー」。

彼は毎日、ベランダから遊びに来る。

ビーのわがまま、マイペースに振りまわされ、「いい大人が猫一匹に」と嘆きつつ深みに…。

猫とヒトとの知恵くらべ。

 

 

 

(感想)

 

群さんちにしいちゃんが来る前から、

ビーちゃんはベランダから群んちにやってきていました。

これはそのころのお話です。

これより先に「しいちゃん日記」を読んでいたので、

ちょっとだけ若かったころのビーちゃんの様子を読めて嬉しかったです。

 

ビーちゃんのことだけでなく、

近所に住む野良猫さんたちのことも綴られているのですが、

この地域の「ねこ愛」にはとにかく驚かされました。

野良猫に餌をあげることにすら難色を示す人が多い中、

この地域では猫が好きな人が多く、餌どころか寝床まで作ってあげている。

そんな猫スポットが何か所も!!

群さんたちはそれに「きれい通り」だの「きたな通り」だのと名前をつけてるんだけど、

「きたな通り」ってww

群さんのそーいうことを平気で言っちゃう性格も好きなんだよなぁ。

 

群さんもお友達たちもみーんな猫に振り回されている様がとにかく痛快w

ビーちゃんはそれほどみんなに愛されているってことなんでしょうね。

ビーちゃんは幸せな猫ですね。

そしてビーちゃんを愛する人達のことも幸せにしている。

笑いと愛に溢れる幸せいっぱいの猫エッセイでした(*´ω`*)

| comments(0) | trackbacks(0) | 16:36 | category:    群ようこ |
# フーガはユーガ
評価:
伊坂 幸太郎
実業之日本社
¥ 1,512
(2018-11-08)

JUGEMテーマ:小説全般

 

 フーガはユーガ / 伊坂幸太郎(実業之日本社)

 

 個人的な評価 ☆☆☆☆

 

常盤優我は仙台市のファミレスで一人の男に語り出す。

双子の弟・風我のこと、

決して幸せでなかった子供時代のこと、

そして、彼ら兄弟だけの特別な「アレ」のこと。

僕たちは双子で、僕たちは不運で、だけど僕たちは、手強い。

 

 

 

(感想)

 

軽妙でウィットに富んだ伊坂ワールドは健在。

いやー、やっぱスイスイ読めますね。

でも、これまでの伊坂作品と比べると小粒感は否めません。

 

意識して丁寧に読んでいないと記憶に残らないような小さな伏線を散りばめて、

最後にはそれを全部きれいに回収してくれるのが伊坂作品の面白さ。

なのに、今作はこれまでの伊坂作品に比べると「気持ちよさ」「小気味よさ」が少ない。

ハルコさんとハルタ君の存在が雑だし、

タイトルの「フーガはユーガ」も内容に活かされていないんだよなぁ(;´・ω・)

 

弱いものが徹底的に苦しめられるのがつらい。

彼らに対しての救済がなく、いつになく重い気持ち残る読後感でした。

| comments(2) | trackbacks(0) | 11:43 | category:    伊坂幸太郎 |
# しいちゃん日記
評価:
群 ようこ
角川書店(角川グループパブリッシング)
¥ 596
(2010-01-23)

JUGEMテーマ:エッセイ

 

 しいちゃん日記 / 群ようこ(マガジンハウス)

 

 個人的な評価 ☆☆☆☆

 

女王様ネコ“しい”と御歳18歳の老猫“ビー”。

今日も我が家はてんやわんわ。

ネコと接して親馬鹿ならぬネコ馬鹿になることを、「ネコにやられた」という。

これは、天下のネコ馬鹿が贈る、愛と涙もたっぷりのユーモアあふれる傑作猫エッセー。

 

 

 

(感想)

 

タイトルは「しいちゃん日記」。

群ようこさんの飼い猫「しいちゃん」を綴ってると思いきや、

隣りの家の猫「ビーちゃん」もしいちゃんと同じくらいの分量で登場しています。

しいちゃんだけでなく、2匹の猫の日常を綴ってるエッセイ集と言った方がよさそうです。

 

とにかく群さんとしいちゃんの喧嘩がかわいくってかわいくって(*´ω`*)

ちゃあんと「会話通じてる」感じがたまりません。

レパートリー豊かなしいちゃんの鳴き声もかわいいんだよなぁ。

 

猫はどんなにかわいくても、老いる。

ビーちゃんは高齢猫なので介護・死と悲しい出来事もありましたが、

それにもしっかり向き合い、悔いのないお世話をしてあげるのも飼い主の役目なんだなぁ。

猫との生活は楽しいだけじゃない・・・猫と暮らすことのいいこと・かなしいこと・・・

すべてが詰まっている作品でした。

| comments(0) | trackbacks(0) | 11:31 | category:    群ようこ |
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