隣り近所のココロ・読書編

本の虫・ともみの読書記録です。
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# 幸せになりたければねこと暮らしなさい

JUGEMテーマ:エッセイ

 

 幸せになりたければねこと暮らしなさい / 樺木宏(自由国民社)

 

 個人的な評価 ☆☆☆☆

 

保護猫7匹と暮らす出版コンサルタントが書いた、初の「ねこ啓発」本。

「ねこ啓発」とは、

ねこと暮らすことにより人の潜在的な能力が引き出され、

精神面でも成長すること。またはその効果。

ねこと暮らすことはなぜあなたの「健康」「自身」「成功」へ結びつくのか。

 

 

 

(感想)

 

来春から猫を飼いたいなと思っていて、

猫との暮らしの参考になればと手にしましたが思った以上に中身のある本でした。

脳科学や心理学に猫という角度から切り込むのが斬新で、

バカな私にもなじみやすかったですw

ここに書いてあることは実際に猫を飼い始めれば、

より深く共感できるようになるのかもしれません。

 

個人的には具体的な猫の暮らし方・接し方が学びたかったので、

第4章が特に勉強になりました。

 

かわいい猫の写真も豊富で、写真見てるだけで癒されます。

| comments(0) | trackbacks(0) | 11:12 | category: 作家名 か行 |
# 花だより みをつくし料理帖 特別巻

JUGEMテーマ:小説全般

 

 花だより みをつくし料理帖 特別巻 / 高田郁(角川春樹事務所)

 

 個人的な評価 ☆☆☆☆☆

 

澪が大坂に戻ったのち、文政五年(一八二二年)春から翌年初午にかけての物語。

店主・種市とつる家の面々を廻る、表題作「花だより」。

澪のかつての想いびと、御膳奉行の小野寺数馬と一風変わった妻・乙緒との暮らしを綴った「涼風あり」。

あさひ太夫の名を捨て、生家の再建を果たしてのちの野江を描いた「秋燕」。

澪と源斉夫婦が危機を乗り越えて絆を深めていく「月の船を漕ぐ」。

シリーズ完結から四年、登場人物たちのその後の奮闘と幸せとを料理がつなぐ特別巻、満を持して登場です!

 

 

 

(感想)

 

ずっと待ってた番外編。

完結編から数年後、あの登場人物たちの「その後」を描く最後で最後の特別版です。

架空の人々のはずなのにみんなの元気そうな様子に心から安心し、

改めて自分はこのシリーズが大好きなんだなぁと実感しました。

なんかもう、これ書いてる今でも泣けてくる・・・もうそれくらいに好きなシリーズでした。

 

「その後」の話ももちろんいいんですけど、

いちばん心にグッときたのはこれまで描かれなかった野江ちゃん(あさひ)と又次さんのエピソード。

又次さんはどうしてあさひさんのためにあそこできたのか・・・その理由が明らかとなりました。

わー、胸がいっぱいです。

 

この本に登場する人たちはみーんな家族。

血のつながりなど関係ない、絆で結ばれた人達。

損得関係なしの心からの思いやり。

ほんとにこの作品はあたたかいもので溢れていました。

高田先生、長い間楽しませていただき、本当にありがとうございました。

| comments(0) | trackbacks(0) | 10:22 | category:    高田郁 |
# 表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬

JUGEMテーマ:エッセイ

 

 表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬 / 若林正恭(KADAKAWA)

 

 個人的な評価 ☆☆☆☆

 

新作の舞台はキューバ!!

航空券予約サイトで見つけた、たった1席の空席。

何者かに背中を押されたかのように2016年夏、ひとりキューバへと旅立った。

慣れない葉巻をくわえ、芸人としてカストロの演説に想いを馳せる。

しかし・・・キューバはよかった。そんな旅エッセイでは終わらない。

若林節を堪能できる新作オール書き下ろし!

 

 

 

(感想)

 

あの若林がキューバへ一人旅!?

正直、この人には旅もキューバも全然似合わない気が・・・。

だからまずは「え!?一人旅?」「なんでキューバ?」なんて疑問と心配が溢れてきます。

しかし最後の最後に「なぜキューバなのか」「なぜ一人旅なのか」の理由が明らかになり、

それがわかったときは感動がガ―ッと押し寄せてきて思わず涙。

この構成のうまさ!!

日頃から本を読んでいる人だからこそのテクニックですね。

 

私自体がキューバという国にもともと興味がなく、

歴史的な背景も知らないので、

この本のすべてがちゃんと理解できたとは言えません。

でもこの旅で出会った人々・彼らの生活習慣や日常の文化の件は興味深く読みました。

いまだに配給制度があり、住む家も割り当てられる。

服を作る会社が国営だからお洒落な服なんかない。

若いうちから才能を見分けられ、職業訓練が徹底しており、日本のように職業選択の自由がない。

日本の社会で暮らしてる私から見れば自由のない生き苦しさを感じちゃいそうだけど、

それでも明るく陽気に生きる人々・・・

うーん、各国の違いを知るって驚きもありつつ楽しいですねw

観光地を巡る旅じゃない、人の暮らしに触れる旅・・・こういう旅をすることの意義を感じました。

| comments(0) | trackbacks(0) | 11:25 | category:    若林正恭 |
# ナナメの夕暮れ
評価:
若林 正恭
文藝春秋
¥ 1,296
(2018-08-30)

JUGEMテーマ:エッセイ

 

 ナナメの夕暮れ / 若林正恭(文藝春秋)

 

 個人的な評価 ☆☆☆

ゴルフに興じるおっさんなどクソだと決めつけていた。
恥ずかしくてスタバで「グランデ」が頼めない。
そんな自意識に振り回されて「生きてて全然楽しめない地獄」にいた若林だが、四十を手前にして変化が訪れる――。
ゴルフが楽しくなり、気の合う異性と出会い、あまり悩まなくなる。
だがそれは、モチベーションの低下にもつながっていて……。

『完全版 社会人大学人見知り学部 卒業見込』から3年。

オードリー若林、待望の新エッセイ集!
雑誌「ダ・ヴィンチ」での連載に、大幅に書き下ろしエッセイを加えた、「自分探し」完結編!

 

 

 

(感想)

 

「社会人大学人見知り学部 卒業見込」が好きで、今作も楽しみにしていましたが、

今作にはあの頃によりも少しおじさんに成長(?w)した若林がいました。

この変化を知ってるのと知らないのとでは読んだ感想も読む意義もまったく違ってくると思います。

必ず前作を読んでからこちらを読むことをお勧めします。

 

日々の「なぜ」がやたら多い、めんどくさい人。

私もそんなナナメな人だから彼の気持ちには大いに共感できます。

でも彼は前よりは広い視野で物事を見つめ、

自分とは違う価値観をも肯定できる柔軟性を得た。

私より一歩先へ進んでしまったことで、

共感度は前作よりは低くなってしまったけど、

いつか私も彼のように今よりも軽やかに生きられるようになるかもしれない・・・

そんな期待を抱かせてくれる本でした。

彼の変化はやはり「父親の死」を経験したからでしょう。

「会いたい人にもう会えない」事実が「合う人に会う」ことの重要さを気づかせてくれた。

たとえ「合う人」との世界が小さく狭くてもいい。そこが自分の居場所。

私もいつか穏やかな心で、自分のいるべき場所を見つけたいです。

 

おじさんになっていくのも、決して悪いことではないですねw

| comments(0) | trackbacks(0) | 10:59 | category:    若林正恭 |
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