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ダメをみがく “女子”の呪いを解く方法 / 津村記久子 深澤真紀
評価 ☆☆☆
最初の会社をパワハラで退社した芥川賞作家と、
150社以上就職活動と転職活動をした経験をもつコラムニストが、
世間知らず・不器用、KYなままでも、なんとか社会で生き延びていくための技術を語り尽くす。
世の中をすいすい渡っていけないことに悩む、すべての女性に捧ぐ。
(感想)
女子力のない2人の女性による対談集。
「わかるわ!」「なるほど〜」と気になったページに折り目をつけながら読んでいき、
読み終えたときに本を横から見てみたら、とんでもない量の折り目が!!
いやー、共感し、勇気づけられることの多い作品でしたw
特に「社会のへんなおばさんとして生きていく」という章には大共感!!
自分は社会に対してどんな立ち位置でありたいのか、
目指すべきところへのヒントをもらえたような感じです。
けど、それと同時に
「ある程度年を取ったら教える側に回るべき。最後まで自分磨きしか考えられん人はダメ」というのにはガツーンとやられました。
・・・はぁぁ、私、この年になってもいまだ自分のことしか考えておりませんよ。
たしかにダメ女ならダメ女なりに、反面教師として教えられることもありますよね?
私が人に何かを教えるとしたらその道しかないから、開き直って恥をさらしていこうと思います。
けど実際の話、この二人は彼女たちは仕事はきちんとできてるし、社会的な信用もあります。
社会から見れば、決して「ダメ」なんかじゃありません。
ただちょっと女子力が低く、家族とうまくいっていない部分があるだけでは?
この本、「ダメ」の基準をどこに置くかによって、評価は大きくわかれそうです。
この本は基本「仕事」「生活」をメインに語られています。
そういう趣旨の本であることは重々承知してるのですが、
だけどやっぱり一般的な女性が好きなのは「恋愛」「結婚」ネタ。
このへんの話題がほとんどないのは、女性読者としては少し物足りなかったです。
ダメ女の恋愛観・結婚観なども語ってほしかったなぁ。