# 田園発、港行き自転車(上)(下)
2015.11.30 Monday
JUGEMテーマ:小説全般
田園発、港行き自転車(上)(下) / 宮本輝(集英社)
評価 (上) ☆☆☆☆
(下) ☆☆☆☆
絵本作家として活躍する賀川真帆。
真帆の父は十五年前、「出張で九州に行く」と言い置いたまま、
富山で病死を遂げていた。
父はなぜ家族に内緒で、何のゆかりもないはずの富山へ向かったのか―。
長年のわだかまりを胸に、真帆は富山へ足を向ける。
富山・京都・東京、三都市の家族の運命が交錯する物語。
(感想)
我を忘れて引き込まれるような刺激はないけれど、
お話の進むテンポが遅いということもあり、時間をかけて少しずつ読みました。
どことなく古臭く、若い人にはピンと来ない作品かもしれませんが、
久々にどっぷり浸ったな〜という感じがします。
富山の景色の描写もとても美しく、真帆たちの旅した風景が目に浮かぶようです。
人の心の根本にある「優しさ」や「温かさ」を感じずにはいられません。
凛とした姿勢で生きる登場人物が多く、この人達のように生きたいと思った。
人を思いやる心自然と常に持ち、丁寧に、自分に正直に生きる・・・
そうすることがおのずと良い縁や絆を呼びよせるんですね。
「赤毛のアン」の件は宮本輝さんご自身に重なりますよね?w
先日読んだばかりの吉本ばななさんとの対談集「人生の道しるべ」にこのエピソードが載っていたのを思い出し、
思わずニヤッとしてしまいました。
田園発、港行き自転車(上)(下) / 宮本輝(集英社)
評価 (上) ☆☆☆☆
(下) ☆☆☆☆
絵本作家として活躍する賀川真帆。
真帆の父は十五年前、「出張で九州に行く」と言い置いたまま、
富山で病死を遂げていた。
父はなぜ家族に内緒で、何のゆかりもないはずの富山へ向かったのか―。
長年のわだかまりを胸に、真帆は富山へ足を向ける。
富山・京都・東京、三都市の家族の運命が交錯する物語。
(感想)
我を忘れて引き込まれるような刺激はないけれど、
お話の進むテンポが遅いということもあり、時間をかけて少しずつ読みました。
どことなく古臭く、若い人にはピンと来ない作品かもしれませんが、
久々にどっぷり浸ったな〜という感じがします。
富山の景色の描写もとても美しく、真帆たちの旅した風景が目に浮かぶようです。
人の心の根本にある「優しさ」や「温かさ」を感じずにはいられません。
凛とした姿勢で生きる登場人物が多く、この人達のように生きたいと思った。
人を思いやる心自然と常に持ち、丁寧に、自分に正直に生きる・・・
そうすることがおのずと良い縁や絆を呼びよせるんですね。
「赤毛のアン」の件は宮本輝さんご自身に重なりますよね?w
先日読んだばかりの吉本ばななさんとの対談集「人生の道しるべ」にこのエピソードが載っていたのを思い出し、
思わずニヤッとしてしまいました。