隣り近所のココロ・読書編

本の虫・ともみの読書記録です。
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# お悩み天国―治勲の爆笑人生相談室
JUGEMテーマ:読書

 お悩み天国―治勲の爆笑人生相談室 / 趙治勲(日本棋院)

 評価 ☆☆☆☆☆



「旦那が脱いだ服を片付けません…」「女性にモテたい!」「碁に負けると眠れません」
囲碁界巨匠の回答は、ぎりぎりセーフ?
「ひとりごとコラム」「おもしろ年表」も収録。




(感想)

囲碁のルールはまったく知らないけど、
夫の影響で囲碁棋士で名前と顔は少し知ってます。
趙治勲、もちろん前々から知ってます。もじゃもじゃ頭の面白い人です。
その程度の知識しかない私でも十分楽しめて、大笑いできる本でした。

他の棋士たちを
「嫌い」とか「負ければいいのに」とか言っちゃうとこがまた(* ̄m ̄)ププ
特に小林光一・張栩の言われようと言ったらww
それでも読者が「趙治勲、嫌な人だわ」「サイテー」なんて絶対思わないところが趙治勲の愛嬌というかすごいところだと思う。
こんなに面白い人が最強の棋士なんだからかなわないな〜。
楽しすぎる。笑いが止まらない。
この人、タレントとか囲碁以外の才能もありそう。

毎週、お悩みはたくさん届くだろうけど、その中から一つを選ぶセンスにも脱帽です。
趙さんの面白さや凄さを生かせるようなお悩みを上手に選んでいると感じます。

NHK杯囲碁トーナメントを10年以上見てるのにまったく囲碁のルールも覚えられなかった私が、
これを読了した後にやはり囲碁のルールくらいは覚えたくて、初心者向けの囲碁の教科書的な本を購入しました。
さて、どこまで頑張れるでしょうか。
| comments(0) | trackbacks(0) | 15:42 | category:    趙治勲 |
# ボタニカル・ライフ―植物生活
JUGEMテーマ:エッセイ

 ボタニカル・ライフ―植物生活 / いとうせいこう(新潮文庫)

 評価 ☆☆☆☆


庭のない都会暮らしを選び、ベランダで花を育てる「ベランダー」。
ある日ふと植物の暮らしにハマッた著者の、いい加減なような熱心なような、
「ガーデナー」とはひと味違う、愛と屈折に満ちた「植物生活」の全記録。
第15回講談社エッセイ賞。



(感想)

ドラマの大ファンで、原作も読んでみたくなり購入。
主人公はドラマに比べるととても丁寧に大事に植物を育てている印象を受け、
ドラマ以上に主人公の植物に対する「愛」と「執念」を感じました。
「やつら」「植物ども」・・・この言い回しもツンデレとしか思えないしw

実は私も「ベランダー」です。
狭っこいベランダで自分勝手・好き勝手にボタニカルライフしています。
だからこそ共感できる部分はすごく多かった。スペースとの戦いなどは特にw

ドラマ版で私がいちばん共感したのはシーズン2の第2話のシクラメンの回で、
この本のこれに該当する章も大笑いしました。
「シララメンのかほり」、および小椋佳と絡めて展開していくなんて秀逸すぎます。
ウチは毎年必ず、お歳暮にシクラメンを1鉢もらいます。
私にとっては欲しくなくても増えていく厄介な植物・・・・。
しかも今現在は6月中旬なのにもかかわらず、我が家の4鉢のシクラメンのうち、
2鉢はまだ花など咲きおってのうのうと生きています。
どこが冬の花だってハナシです。
いとうさんはシクラメンが好きになったと言ってるけど、
私は春夏らしいベランダガーデン作りをこの花によって邪魔されてる気がするのでまだ好きになれません。
でも、いつかは歩み寄れるかな?この章を読んでなんとなくそう思いました。

植物だけじゃなく、ヤゴやメダカなど生き物に関する章も面白いですね。
どーなるんだろうとハラハラニヤニヤしながら読みました。

内容的には☆5つでもいいのですが、やはり写真が欲しかった!
知らない植物が出てくるといちいち調べたり、うまくイメージがわかなかったりで、
その辺にめんどくささを感じました(まぁ、私に知識がないってだけの話ですが・・・)
| comments(0) | trackbacks(0) | 13:52 | category: 作家名 あ行 |
# 鳥たち
評価:
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JUGEMテーマ:小説全般
 鳥たち / よしもとばなな(集英社)
  
 評価 ☆☆☆☆☆


家族を失い、天涯孤独で身を寄せ合う「まこ」と「嵯峨」。
お互いしか癒せない淋しさを抱えた、ふたりの恋のかたちとは―。
静かな祈りに包まれる、待望の長編小説。



(感想)

発売してすぐ(昨年の10月?)に予約購入し、すぐに読みました。
が、当時は忙しくて、じっくり味わうことができず、感想をまとめる時間もなく・・・。
今回、再読しました。

まこちゃんと嵯峨くんは幼いころから一緒に生きてきて、これからも共に生きる関係。
2人はこれまで他の人が経験できないような過酷な人生を送ってきたけれど、
彼らや彼らの両親の根本にある思いはとてもシンプルだ。素朴で、純粋で、まっすぐ。
ずーっと辛さや寂しさがつきまとう作品ではあるけれど、そのぶれない心の芯の強さに感動を覚えます。

考えすぎて、頭の中が自分の声でいっぱいになってしまうまこちゃん。
彼女と私の性格は似ています。
だから嵯峨君や教授がまこちゃんに語りかける言葉はまるで私への言葉のように響きました。胸に刺さりました。
だけど、これに激しく共感し、シンクロしちゃうところが自分の弱さなんだな〜とも実感。
嵯峨君や教授の言葉を糧にし、なんかもっとテキトーに生きられればいいのになって思いましたww


同じ境遇に生きてきても、愛し合っていても、嵯峨君とまこちゃんの人生観は違う。
これは性格の差でもあり、男女差でもあるのだろうけど、まこちゃんの不安と不満がわかりすぎて切なかったなぁ。
まこちゃん、お互い、もっとラクに生きられるようになりたいね。

 
| comments(0) | trackbacks(0) | 16:01 | category:    よしもとばなな |
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