隣り近所のココロ・読書編

本の虫・ともみの読書記録です。
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# 高校入試
評価:
湊 かなえ
角川書店
¥ 1,512
(2013-06-28)

JUGEMテーマ:小説全般

高校入試 / 湊かなえ(角川書店)

評価 ☆☆☆



名門橘第一高校の入試前日、
教室の黒板に「入試をぶっつぶす! 」の貼り紙が見つかる。
迎えた入試当日。振り回される学校側と、それぞれ思惑を抱えた受験生。
謎に充ちた長い長い一日が始まった……。




(感想)

登場人物多すぎ!
途中、語り手がどんどん入れ替わり、
誰が誰だかわからなくなり苦労しました(特に高校の男教師達が誰が誰なんだかw)
巻頭の相関図もわかりにくく、物足りなくて不親切。
もっと丁寧に書いてもらわないとわかんないよ。
(ドラマ版を見ていた人ならば、俳優さんの顔をイメージできるからわかりやすいんだろうけど)
犯人の動機もピンとこなかったなぁ。

内容はさておき、私には一高卒業者の愛高心がたまらなく不快でした。
私のまわりにも高校を卒業して30年も40年もたっているのに、
いまだに俺たちの高校が高校が・・・言ってる人達がいて、正直ウザい。
高校後の人生を努力してきたというのに、
一高卒業生ではないと地元では認められないなんて馬鹿馬鹿しいにもほどがある。
そんなことで人を判断するなんて、いい年してアホかと思う。
そんな価値観の者が教師やってるとか・・・教育者としてだけでなく大人として恥ずかしい。


湊かなえさん・・・読むたびにレベル落ちていく感じがするけどそれでも読んじゃうんだよねぇ。
そろそろスパッと卒業しようかな。


| comments(0) | trackbacks(1) | 12:04 | category:    湊かなえ |
# ハピネス
評価:
桐野 夏生
光文社
¥ 1,620
(2013-02-07)

JUGEMテーマ:小説全般


ハピネス / 桐野夏生(光文社)


評価 ☆☆☆


三十三歳の岩見有紗は結婚前からの憧れのタワマンに娘と2人で暮らす。
夫は海外へ単身赴任中。
おしゃれなママたちのグループにも入った。
でも、有紗には彼女たちに隠していることがいくつもあった。
そしてグループの1人からも有紗がのけぞるような衝撃の告白をされて……。



(感想)

桐野さんのわりにキレのない印象。ちょい残念。

とにかく主人公にまったく共感ができない。
彼女は夫に自分のとっても重要な過去を話さずに結婚し、
結婚後にそれがバレて夫婦仲がおかしくなっていくのだけど、
「私、あなたにそんなに酷いことをした?」とほざく神経が理解できない。
その過去というのはバレたら離婚もありえるくらいの大きな秘密なのに、よくもまぁそこまで居直れるはね・・・。
そんな人が最後は考えを改め、自立し、自分の力へ前へ進もうとしても、
私は全然応援する気持ちになれませんでした。

ここに出てくる主婦たちはどこにでもいる主婦たちだ。
自分を取り巻く小さな世界からはみ出すことのないように気を使って生きている。
でも、なまじ中途半端なセレブなので、妥協はしたくない。負け組には絶対になりたくない。
もっとドロドロした展開になるのかと思いきや、
期待したほどの桐野さんらしさは見られず、ファンとしては物足りません。
でも、もともとは「VERY」に連載されていた作品だということを知り、すべてが納得できました。
この雑誌の読者なら、おおいに共感する部分はあるでしょう。
とにかく私とは住む世界や価値観が違う人達のお話でした。

| comments(0) | trackbacks(0) | 12:00 | category:    桐野夏生 |
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