聖なる怠け者の冒険 / 森見登美彦(朝日新聞出版)
評価 ☆☆☆
森見登美彦、久しぶり〜。
いつもなら図書館で済ませるんだけど、
あまりに嬉しくって、単行本買っちゃいました♪♪
主人公は社会人2年目の怠け者・小和田君。
ある朝目覚めると小学校の校庭に縛られていて、
隣には狸の仮面をかぶった「ぽんぽこ仮面」なる怪人がいる。
しかも、そのぽんぽこ仮面から「跡を継げ」と言われる!!
ここから小和田君の果てしなく長く、奇想天外な一日がはじまります・・・・。
今作はドタバタしすぎて、
ちょっと追いていかれてる感も否めなかった。
宵山の一日を描くのだけど、
あまりに時間が進まなくて、のんびりしすぎてる気もした。
でもでもやっぱりモリミーは京都を舞台にしたこのテイストの作品でないと!!
妖しく、馬鹿馬鹿しく、他作品とのリンクが嬉しい・・・この3つが命!
モリミーの作品を読むたびに、
京都に住んでいる人や京都に詳しい人をうらやましく思います。
京都を知ってると知らないのとではおそらく楽しめ方が全然違うと思う。
くぅ〜、悔しい(>_<)
ぽんぽこ仮面もいいけど、恩田先輩と桃木さんカップルが大好きです。
なに?このマイペースっぷりはww憧れるんですけどww
これまでの作品に比べ、
大笑いを誘う爆発力には欠けている気がしたけど、
この人にしか書けない世界観は健在でした。
# 聖なる怠け者の冒険
2013.08.21 Wednesday
JUGEMテーマ:小説全般
# ドーン
2013.08.03 Saturday
男女の問題・政治・近未来・・・・
詰め込み過ぎじゃないってくらいに複雑で中身の濃い作品でした。
難しすぎてちゃんと消化しきれてないような気持ち悪さが残る。
けど、これは作品ではなく、自分の幼さに原因があるのだから仕方ない。
明日人・今日子夫妻の問題など心の問題の部分はスラスラと読めるけど、
大統領選の部分に行くと一気にページをめくる手が重たくなりました。
要するに平野さんは
「分人主義」をうまく説明するような小説を書きたかったののでしょう。
でも、それにはこのスケールの大きさでは難しい。
SF要素なんかいりません。
もっと日常的な作品の方がそれは伝わるはず。
これではあまりに非日常的すぎて、
自分を「分人主義」という考え方にうまく置き換えられない。
分人主義に大いに共感している私としてはこれにはとても残念に感じました。
作品の内容とは関係ないけど、
約650ページもの作品をなぜ講談社さんは前後編の2冊で発売しなかったのか。
分厚すぎて読みにくいよ!!
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