# 満月ケチャップライス
2013.01.21 Monday
JUGEMテーマ:小説全般
満月ケチャップライス / 朱川湊人(講談社)
評価 ☆☆☆
男版・メリー・ポピンズみたいなハートウォーミングな話だな〜と思いきや、
後半はどえらい展開になっていき、意外性のあるお話しでした。
心に傷をかかえた兄妹の前にあらわれた赤いモヒカンの青年・チキさん。
彼の存在が家庭をほんわかと温かくして、
この幸せが長く続けばいいのに・・・と思わずにはいられませんでした。
満月ケチャップライスはその幸せの象徴のようなものかな?
しっかし・・・、こんなにほのぼのとしているのに、どうしてあんなに暗い影を落とすのか。
ある程度の年齢の人なら“あの宗教団体のことだ!”ってはっきりわかるような宗教団体が絡んできたり、
その他ほんわかムードとは程遠いディープな出来事が次々と・・・。
なんだか重すぎてちょっと引いてしまった。
ちょっとやりすぎなんじゃない?という気がしてなりません。
幼い子供たちの心は大人によって振り回されっぱなしで、つらかったなぁ。
なんだかちぐはぐですっきりしない作品でした。
朱川さん、どうしたの??