隣り近所のココロ・読書編

本の虫・ともみの読書記録です。
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# RDG5 レッドデータガール 学園の一番長い日
JUGEMテーマ:小説全般
 
 評価 ☆☆☆☆☆

いよいよはじまった「戦国文化祭」。
だが、泉水子は高柳の罠にはまり、文化祭はパニック状態に・・・。

いよいよ動き始めました〜!
泉水子はもちろんそれぞれの存在や役割の意味がわかりはじめ、
物語もついに佳境へ・・・。

ここに来て高柳のキャラが面白くなってきたのは意外〜!
まさか彼を「かわいいw」と思える日が来るとはwww

「俺が必要だって言えよ」の場面はキュンとした〜。
それに対する泉水子の答えも素敵で、2人とも大人になったな、
でも普通の高校生らしい生活もさせてあげたいなとしみじみ・・・。

次の6巻が最終巻とのこと。
発売は11月です。
| comments(0) | trackbacks(0) | 14:34 | category:    荻原規子 |
# RDG4 レッドデータガール 世界遺産の少女
JUGEMテーマ:小説全般

 評価 ☆☆☆☆

シリーズ第4弾。
2学期がはじまり、文化祭の準備に追われる泉水子たち。
今年の文化祭のテーマは「戦国文化祭」。
はたして文化祭は無事に行われるのか・・・・。

今作ではついに姫神の謎が明らかになり始めたけど、
この本自体が大きなことがはじまるまでの序章という感じで過去3冊よりはドキドキしなかったかも。
話はどんどん大きくなり、泉水子と深行の関係も少しづつ近づいてきていて、
なんだかとってもいい感じです。

次巻に期待!
 
| comments(0) | trackbacks(0) | 14:16 | category:    荻原規子 |
# ダンス・ウィズ・ドラゴン
JUGEMテーマ:小説全般

 評価 ☆☆☆


井の頭公園が閉館した夜の間だけ存在する図書館。
誰でも入れるわけではない不思議なこの図書館は
なぜか龍、またはドラゴンに関する書物だけが充実している。
ここを舞台に<龍>を祀る旧家に育った血のつながらない兄妹が時を経て再会する物語です。

村山由佳さんにしては意外なテーマだと思いました。
現代を舞台にして、ファンタジーや昔話の要素を含んでいるんだけど、
なんだかまとまりのない気がしたなぁ。
章ごとに語り手が変わることも読みにくさの原因かなぁ。
結局、何が書きたかったのかわからないまま終わってしまった気がします。
恋愛モノなのか、ファンタジーなのか・・・。
オリエさんのエピソードはナシで、兄妹の恋愛モノにしちゃった方が良かったのかも。

図書館の設定はすごくよかっただけに、スッキリしない読後感が残念です。


 
| comments(0) | trackbacks(0) | 11:20 | category:    村山由佳 |
# 花のさくら通り
評価:
荻原 浩
集英社
¥ 1,680
(2012-06-26)

JUGEMテーマ:小説全般
 
 評価 ☆☆☆☆

 
楽しい作品だったなぁ。
寂れた商店街に活気を取り戻そうというストーリーなんだけど、
古くからある町の古くからの体質、
昔のままの考え方を変えられないお年寄り・・・まるで実在する商店街を見ているよう。
きっとこんな風に迷い、頑張ろうとしている商店街はたくさんあるだろうね。
今の日本の問題点をテーマにしつつ、あくまで明るいお話でした。

光照くんと初音ちゃんのこれからが気になる。
2人の物語を別に書いてほしいです。

でもな、正直長すぎた。面白くなるまでが異常に長い。
もう少し短くてよかったかも。


| comments(0) | trackbacks(0) | 13:26 | category:    荻原浩 |
# 最果てアーケード
評価:
小川 洋子
講談社
¥ 1,575
(2012-06-20)

JUGEMテーマ:小説全般
   
 評価 ☆☆☆☆


そこは世界でいちばん小さなアーケード。
もしかするとアーケードというより、
誰にも気づかれないまま何かの拍子にできた世界の窪み、と表現した方がいいのかもしれない。
風変わりな品々を扱う店主と、理由あってそこに集まる客たちのささやかで不思議な日常を
そのアーケードで配達の仕事をする少女の目で語る幻想的な物語です。

義眼、遺髪レースから、
古い絵葉書、古い衣類からとったレースまでここで売っている物は不思議なものばかり。
死と寄り添うように繊細に静かで、息をひそめるように読みました。

思い出を思い出に出来ずに生きるって、決して悪いことではないはずなのに、
でも、前をむいて生きていかなきゃってよく言われるでしょ?
そんなときに避難場所のようにすがりたくなるような本ですよね・・・。

表紙のイラストが物語の世界観とマッチしていてとても素敵。
ドキドキもハラハラもないけど、一文一文が美しく、味わうように読みたい一冊です。


| comments(0) | trackbacks(0) | 10:51 | category:    小川洋子 |
# 三匹のおっさん ふたたび
JUGEMテーマ:小説全般

 評価 ☆☆☆☆



その名の通り、「三匹のおっさん」の続編です。
私としては有川さんにはこういうテイストは求めないけど、軽快で楽しい作品です。

前作は3匹と祐希・早苗が多く登場していたけれど、
今作はシゲさんとキヨさんの息子さんたちも出番も多く、より家族の物語らしくなっています。

60くらいのおじさんになると頭がかたくなり、
すべてを「いまどきの若いもんは・・・」と頭ごなしに否定し、偉そうにしている人が多い。
祐希の言うとおり、そういうのはいきがっているガキよりもたちが悪いと思うんだけど、
それを「そうかもしれないな」と認められる3匹はこの年代にしてはすごい。
こういうおっさん、なかなかいないもんですよ。
ぜひ3匹と同世代のおっさん達に読んでもらい、何かを感じてほしいわ〜。

いちばん好きなのは、3匹があまり活躍しなかった1本目の貴子のパートのお話かな。
あるあるって感情移入できたし、なんといっても早苗とのエピソードがステキ。

最後に「植物図鑑」にクロスオーバーする短編がぽつんと収録。
作品自体は悪くないけど、何もこの作品に収録することはなかったと思う。
なんだかもったいない気が・・・。
けど、「別れる人には花の名前を教えておきなさい。花は毎年、必ず咲くから」って
こういう考えかた好きだわ〜。
彼が誰なのか気づいて、ますますじーんと響いてきて、ちょっとウルウルきそうになりました。
 
| comments(0) | trackbacks(0) | 13:34 | category:    有川浩 |
# 口紅のとき
評価:
角田 光代,上田 義彦
求龍堂
¥ 1,470
(2011-12)
コメント:男性にはわからないかな?・・・女性にはわかる特別なアイテム「くちべに」。

JUGEMテーマ:小説全般
 
 評価 ☆☆☆


女性にとって口紅って特別な意味をもつものなんだなぁ。
私はコスメにそれほど興味がなく、自分を飾りたてることが嫌いなのでいまいちピンとこないけど、
自分が女であることを意識させられる一冊ではあるのかもしれない。
ページ数が少なく、あっさりと読めてしまうけど、
ある種の人にとっては特別な思い入れのある本になりそうだ。

口紅にまつわる思い出が一つもなくて、
男の人に口紅のプレゼントももらったことのない私にはちょっと異次元でした。
てか、男の人からそんなプレゼントもらったら失笑or引く(笑)

それはそうと、求龍社って出版社、はじめて聞いたなぁ。 
| comments(0) | trackbacks(1) | 13:22 | category:    角田光代 |
# RDG3 レッドデータガール 夏休みの過ごしかた
評価:
荻原 規子
角川書店(角川グループパブリッシング)
¥ 580
(2012-07-25)

JUGEMテーマ:小説全般
  
 評価 ☆☆☆☆


早くも夏休み。
生徒会執行部のメンバーは宗田姉弟の地元・長野県戸隠で合宿を行う。

宗田3姉弟の関係性がより濃く描かれる3作目。
泉水子、能力者としての自分を認め、少しずつ成長しているなぁ。
真響が以外と自己中な人で魅力半減!2でファンになった人、離れちゃったんじゃない?
深行もまだ何か隠してるようで、今回も一気読み。

そしてついに紫子さんが動きだしました〜〜〜!!
地元の図書館には文庫版しか置いておらず、
4と5なんてそんないつ入荷するかわからないもの待てません!!
4と5、このレビューを書いたらすぐ注文しちゃいます!!

和宮や高柳が泉水子の好み?
おやおや、深行くん、焼いてるのかなぁ。
最後の最後でとんでもない萌えの爆弾投下wwやっぱりさっさと書いて注文する!!
| comments(0) | trackbacks(0) | 14:36 | category:    荻原規子 |
# RDG2 レッドデータガール はじめてのお化粧
JUGEMテーマ:小説全般
 
評価 ☆☆☆☆☆


泉水子が故郷を離れ、ついに深行も通う東京の鳳城学園に進学しました。
一見、静かで普通の学園と思いきや、実は一筋縄ではいかない生徒がいっぱい!
登場人物が増えて、いきなり学園モノになった気がするものの、
いよいよ始まったぞ〜!とワクワクしっぱなしです。
こんなにハマったシリーズは最近ありません!

山伏や陰陽師なんて全滅していると言っても過言でない現代、
高校を舞台にそれを自然に描くなんて、こんなのやっぱり荻原さんにしかできないこと。

なんとなくまだ距離と遠慮がある泉水子と深行の関係・・・。
冷たく見えながらも、だけどいつも必ず泉水子を助けてくれる深行に胸キュン。
完璧に見える深行くん、
でも実は宗田姉弟や高柳に比べればまだまだ未熟で非力だって事実もときめくじゃないですか♪♪

まさかの和宮くん登場!どう絡んでくるのか気になる〜。
それを含め、どうなっていくのか楽しみで仕方ありません。
| comments(0) | trackbacks(0) | 13:36 | category:    荻原規子 |
# 金色の獣、彼方に向かう
JUGEMテーマ:小説全般

 評価 ☆☆☆


連作短編・・・なのかなぁ?
全編に鼬に似た金色の獣が出てくるんだけど、実際は何の動物なのかは
はっきりとはわからないという設定で・・・。

おとぎ話のような古い時代を舞台にしたものもあれば、現在のお話もあり。
幻想的で、どこかホラーチックな要素もあり、また恒川さんに異空間に連れていかれちゃったわ。
| comments(0) | trackbacks(0) | 18:49 | category:    恒川光太郎 |
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