隣り近所のココロ・読書編

本の虫・ともみの読書記録です。
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# それもまたちいさな光
JUGEMテーマ:小説全般

それもまた小さな光 / 角田光代(文春文庫)

評価 ☆☆☆


デザイン会社に勤める悠木仁絵は35歳独身。
いまの生活に不満はないが、結婚しないまま一人で歳をとっていくのか悩みはじめている。
そんな彼女には「35歳までお互いが独身だったら結婚しよう」と約束した駒場雄大という幼馴染がいる。
お互いが独身のまま35歳を迎え、あの約束を果たそうとする雄大だが、
仁絵には雄大と宙ぶらりんな関係のまま恋愛に踏み込めない理由があった。



35歳・・・・。
仕事の上でももう若くはないし、
出産のタイムリミットも近付いて、結婚にも焦りが出る微妙なお年頃ですね。
仕事にも結婚にも欲どころか不満もない女性であっても、
自分の現状にあれこれと思いをはせる時期だと思います。

35歳の仁絵は「お互いに35歳まで独身だったら結婚しよう」と約束した幼馴染との関係に迷っている。
悪いヤツじゃないけど、
幼馴染であるが故にお互いの性格もこれまでの恋愛も知りすぎていて、
ときめかないからだ。
結婚・・・・ときめきは必要ない?
ときめかない相手だからうまくいかないのではなく、うまくいかせる。
それが地に足のついた生活だ。なんだか寂しいけど、それが現実。
百人が反対しても止められない激しい恋よりも、
他人である誰かとどうでもいい毎日を繰り返していくことの方がよほど大きな、
よほど強い何かがあるのかもしれない。

つまりは、そういうことがいいたい小説。あまりにリアル。
小説を読んでいるのに、
リアルに自分のそばにいる誰かの人生観や結婚観を聞かされているようなそんなかんじがした。

竜胆美帆子がラジオで意味のないくだらないことを話すことをモットーにしているように、
人生なんて意味がなく、くだらないことの繰り返し。
まぁ、それはわかるよ?
それでも飽きることなく、
日々を暮らしていける気楽なパートナーはたしかに心地かもしれないけど、
だけど私は相手にずーっとときめいていたい。
ときめきながら、心地よい単調な日々を過ごすのだって可能だと思うんだよね。
そういう人と一緒にいたい。
と、いう部分でなんとなく納得できなくて、この本の☆の数は3つです。

でも、激しく共感できたのは、
ものすごく好きな相手にわがままや強気なアピールはできないという部分。
「こんなに好きでなかったらどんないよかっただろう。
 好きじゃなければこちらからがんがん連絡して、
 時間作ってよ、とか言えたかもしれない。
 図々しくも馴れ馴れしくもできただろうにな。
 嫌われたっていいんだから。」というところ。
まだ2人が恋愛関係(もしくはそれ以前)であるならばそうなんだよな〜、となんだか切なくなりましたわ。
| comments(0) | trackbacks(0) | 15:27 | category:    角田光代 |
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