# 悪の教典(上)(下)
2014.07.19 Saturday
悪の教典 / 貴志祐介
評価 (上)☆☆☆☆ (下)☆☆
高校の英語教師・蓮実聖司はルックスの良さと爽やかな弁舌で
生徒はもちろん、同僚やPTAをも虜にする人気教師。
しかし彼は、邪魔者は躊躇いなく排除する共感性欠如の殺人鬼だった。
学校という性善説に基づくシステムに、サイコパスが紛れこんだとき―。
戦慄のサイコホラー。
上巻までは楽しめたんだけど、下巻が・・・。
上巻はサイコな主人公が本性を隠して生徒や同僚教師の心に入り込み、
信頼を得ていく様子に「みんな騙されんな!騙されんな!」とハラハラしたのに、
下巻で殺人がはじまると一気につまんなくなります。
物語のいちばんの見せ場にきて、
本来ならこっから面白くならなきゃいけないのに、
そこからつまんなっちゃダメでしょーーー。
読むことに対する意欲がどんどん下がっていくのをしっかり感じます。
上巻でワクワクしたあの気持ちを返して!と言いたい(-_-;)
生徒たちなぜかもすべて主人公の都合のいいように動いていて、
いくらなんでもそりゃないだろう、と・・・。
広い校舎のいろんなところに1クラス分の生徒がいて、
それを確実に全員殺していくなんて無理でしょう。
小学生ならまだしも、相手は高校生ですよ。
期待してたのになー。
貴志さんのわりにとても安っぽく感じ、残念でした。