# 死神の浮力
2013.11.25 Monday
死神の浮力 / 伊坂幸太郎
評価 ☆☆☆☆
1年前、ひとりの少女が殺された。
容疑者は近所に住む少女の家族とは顔なじみの青年。
しかし、証拠不十分で彼は無罪放免。
だが、少女の両親は間違いなく青年が犯人であることを知っていた。
そんな両親のもとに、あの死神・千葉がやってくる・・・。
「死神の精度」の続編ですね。で、しかも長編!
前作が短編集だったので、長編と気づいたときには驚き!
そのせいかな、なーんか長いような間延びしてるような印象がしたのは・・・?
面白いんだけど、なかなか進まねーっていうかね、そんな気がした。
復讐に人生を捧げる決意をした夫婦の話しなんて、
これ以上ないほど暗いはずなんだけど、
千葉のすっとぼけたようなキャラ(でも、本人は大まじめ)のおかげで、
クスッとさせてくれるようなユーモアと軽さが生まれている。実に痛快。
でも、いたるところに伏線がちりばめられているし、気も抜けない!
ママチャリで疾走する場面は緊迫の場面のはずなのに笑えました。
こんなにダークなテーマなのにこんなに笑えるなんて、やっぱすごいです。