隣り近所のココロ・読書編

本の虫・ともみの読書記録です。
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# リテイク・シックスティーン
JUGEMテーマ:小説全般

 リテイク・シックスティーン / 豊島ミホ(幻冬舎文庫)

 評価 ☆☆☆☆☆


高校に入学したばかりの沙織は同じクラスになった孝子から
「私は未来から来た。」と告白される。
未来の孝子は27歳で無職。イケてなかった高校生活からやり直せば、
未来も明るく変わるはずと青春を積極的に楽しもうとしている。
そんな孝子の影響を受けて、地味で落ち着いていた沙織の日々も輝き、
少しずつ変わっていく・・・・。

よかったー!!豊島ミホの傑作じゃない!?
もうね、キラッキラしてる。
特別なことはない、ありふれた青春なのにどうしてこんなに眩しいんだろう。

“孝子が未来から来たという設定”・・・
これはもしかしたらいらないんじゃないかと思えるんだけど、
未来で苦しみ悩んだ孝子を思うと、
「どうして私に会いに来なかったの?」沙織が孝子に放ったこの一言は大きい。
どびっきりかわいくてスタイルもいいけどどこか地味な沙織が
この時代で輝くような青春を送れるのは、未来から来た孝子の存在あってこそ。
これ言われた時の孝子の気持ちを思うと切ない。
こんなふうに未来の孝子がちらつくたびに、作品が重みを増す。
孝子ではなく、沙織が主人公なことと、
こんなSFチックな設定がありながら、まったくSFな要素はなく、
れっきとした青春小説になっているとこがこの作品のミソだよね。

2人と青春をともにするクラスメイトの村山君と大海君も素敵だよね。
2人とも好きだわ。選べない。
村山君と沙織はその後どうなるんだろう〜、気になる。

私の心の書「底辺女子高生」を書いた豊島ミホの書いた作品だと思うと、
なんだかとっても切ない気持になります。
だって、この人には男子と海に行くだの、
そんなリア充的な高校生活の思い出はたぶんないもん・・・。
作家ってすごいなー。
それなのにこんなにキラッキラした瑞々しい青春が描けるんだよ?
もちろん「底辺女子高生」は別格に好きだけど、
小説の中で選ぶなら、この「リテイク・シックスティーン」がこの人のベストです。
 
| comments(0) | trackbacks(0) | 11:31 | category:    豊島ミホ |
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