隣り近所のココロ・読書編

本の虫・ともみの読書記録です。
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# ドーン
評価:
平野 啓一郎
講談社
¥ 920
(2012-05-15)

JUGEMテーマ:小説全般

 ドーン / 平野啓一郎(講談社文庫)

 評価 ☆☆☆



男女の問題・政治・近未来・・・・
詰め込み過ぎじゃないってくらいに複雑で中身の濃い作品でした。

難しすぎてちゃんと消化しきれてないような気持ち悪さが残る。
けど、これは作品ではなく、自分の幼さに原因があるのだから仕方ない。
明日人・今日子夫妻の問題など心の問題の部分はスラスラと読めるけど、
大統領選の部分に行くと一気にページをめくる手が重たくなりました。

要するに平野さんは
「分人主義」をうまく説明するような小説を書きたかったののでしょう。
でも、それにはこのスケールの大きさでは難しい。
SF要素なんかいりません。
もっと日常的な作品の方がそれは伝わるはず。
これではあまりに非日常的すぎて、
自分を「分人主義」という考え方にうまく置き換えられない。
分人主義に大いに共感している私としてはこれにはとても残念に感じました。

作品の内容とは関係ないけど、
約650ページもの作品をなぜ講談社さんは前後編の2冊で発売しなかったのか。
分厚すぎて読みにくいよ!!
 

| comments(0) | trackbacks(0) | 14:40 | category:    平野啓一郎 |
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