# 夜の底は柔らかな幻 (上)(下)
2013.07.10 Wednesday
JUGEMテーマ:小説全般
夜の底は柔らかな幻(上)(下) / 恩田陸(文藝春秋)
評価 (上) ☆☆ (下) ☆☆
犯罪者や暗殺者たちが住み、国家権力さえ及ばぬ無法地帯である〈途鎖国〉。
特殊能力を持つ〈在色者〉たちがこの地の山深く集うとき、
創造と破壊、歓喜と惨劇の幕が切って落とされる――
極悪人たちの狂乱の宴、壮大なダーク・ファンタジー。
ううー、ついていけなかった!
読んでる間中、ずっと「おいていかれてる感」が付きまとっていて、
いや〜な予感はしていたんだけど、最後までその感覚はなくならなかった。
恩田さんの作品って、なんだかわからないまま読み進めていって、
いつのまにかその世界に取り込まれているということがよくあるんだけど、
今回はそこまでではなかったなぁ。
これを読むことはまさに自分の想像力との戦いでした。
後半、もうページ数が残りわずかだと言うのに、
どうやって収束させるんだろうとドキドキハラハラ・・・。
まぁ、なんとなくおさまるところにおさまったもののポカーンとしちゃった。
スケールが大きい作品と思ってたわりにあっさりしていて、
風呂敷を広げ過ぎちゃったかんじですか?
それぞれの人間関係など描き切れてないのも気になったし、
これは続編ありきで書かれた作品なのでしょうか・・・。
(でも、きっと続編でても読まないと思う。)
私、いまだに「ほとけ」とか「ソク」とか理解できてません。
直木賞にノミネートされてるみたいですけど・・・・、
正直、恩田陸さんにはこれで直木賞はとってほしくないなぁ。