隣り近所のココロ・読書編

本の虫・ともみの読書記録です。
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# 私とは何か 「個人」から「分人」へ
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 私とは何か 「個人」から「分人」へ / 平野啓一郎(講談社現代新書)

 評価 ☆☆☆☆☆



ここ最近で平野さんの小説を2冊読んでみたわけだけど、
この人の作品をより深く理解するためには、
どうしても平野さんの造語「分人」というものを理解する必要がある。
そのために手にしたのがこの本です。

「分人」とは、対人ごとに存在する様々な自分のこと。
恋人との自分・家族との自分・職場の同僚との自分・
高校の同級生との自分・大学の同級生との自分・・・
これらは必ずしも同じ自分ではないはず。
よく「本当の自分」などということを言う人がいるけれど、
たった一つの本当の自分なんて存在せず、
対人ごとに見せる複数の顔が、すべて「自分」であるという考え方です。

いや、これは目からウロコの発想。
この人、私と同じ年なんだけど、よくこんなこと考えついたな。
斬新とかまったく新しい考え方とかそういうわけじゃない。
要するに、発想の転換?気づかなかったことに気づかせてくれたようなそんな本です。
この考え方で自分を見つめれば、
いろんなことを素直に納得でき、気持ちが軽くなります。
難しくとらえていた人間関係がスーッとラクに思えてくるはずです。

自分は誰と一緒にいる時の分人が好きかーーー。
それをはっきりと自覚すれば、おのずと「なりたい自分」が見えてくる。
その分人を足場にして、生きる道を見つけていけばいい。なるほどです!
でもだからといって、1つの分人にだけ生きていけない。
複数の分人を生きることこそが精神のバランスをうまく保つらしい。
たとえば職場での人間関係に悩んでいるとしても、そこだけでクヨクヨ悩まずに、
家族や友人といる時はいつも笑っている明るい分人を大切にする。
それだけで仕事のストレスは大きく軽減されてしまう。

うーん、すごく面白かったわ〜。
これ知ってるだけで生きるのがラクになりそう。


 
| comments(0) | trackbacks(0) | 12:08 | category:    平野啓一郎 |
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