# 色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年
2013.04.23 Tuesday
JUGEMテーマ:小説全般
色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年 / 村上春樹
評価 ☆☆☆☆
突然起こった納得のいかない出来事。
それが主人公・多崎つくるのその後を大きく決定づけた。
これは彼がその出来事に立ち向かい、消化していくお話。
テーマもシンプルで読みやすかったです。
静かで、つくるの喪失感も共感しやすいものだっただけに
心にしみいります。
はじめてタイトルを聞いたときは
「これまた意味不明な難解なタイトルをつけたもんだな」と思ったけど、
いざ読んでみるとこれほどストレートなタイトルもない。
それに気づいた時は思わず笑ってしまいました。
つくるは昔から駅が好きだった。
そして大人になり、駅の設計の仕事をしているが
駅というものはは終着駅でない限り、ほとんどが通過点である。
これまではみんなまるで駅を通過するようにつくるの元を通過していった。
でも、あの人だけはここを終着駅にしてほしい。
最後はもどかしい終わり方だっただけに、そう願わずにいられない。
自分だけが持ってないものを気にしすぎて、
つくるは自分が持っているもののかけがえのなさに目が向いていなかった。
この巡礼は自分自身を見つける旅でもあった。
きっと大丈夫、今はつくるにそう言葉をかけてあげたい。
色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年 / 村上春樹
評価 ☆☆☆☆
突然起こった納得のいかない出来事。
それが主人公・多崎つくるのその後を大きく決定づけた。
これは彼がその出来事に立ち向かい、消化していくお話。
テーマもシンプルで読みやすかったです。
静かで、つくるの喪失感も共感しやすいものだっただけに
心にしみいります。
はじめてタイトルを聞いたときは
「これまた意味不明な難解なタイトルをつけたもんだな」と思ったけど、
いざ読んでみるとこれほどストレートなタイトルもない。
それに気づいた時は思わず笑ってしまいました。
つくるは昔から駅が好きだった。
そして大人になり、駅の設計の仕事をしているが
駅というものはは終着駅でない限り、ほとんどが通過点である。
これまではみんなまるで駅を通過するようにつくるの元を通過していった。
でも、あの人だけはここを終着駅にしてほしい。
最後はもどかしい終わり方だっただけに、そう願わずにいられない。
自分だけが持ってないものを気にしすぎて、
つくるは自分が持っているもののかけがえのなさに目が向いていなかった。
この巡礼は自分自身を見つける旅でもあった。
きっと大丈夫、今はつくるにそう言葉をかけてあげたい。
消息不明な灰田、緑川さんの存在、あの事件の真相・・・など
消化不良な部分もあるけど、あえて続編を読みたいとは思わない。
余韻として残しておきたいものもあるよね・・・。
静けさと孤独感に耐えられない人もいるでしょう。
退屈に感じる人もいるでしょう。
無駄にベストセラーになってしまい、評価を下げている気がしてもったいない。
これは本来、こんな売れ方をするべき本ではないのだと思うのですが・・・。