# ひとがた流し
2006.08.21 Monday
ひとがた流し
●ひとがた流し/北村薫
●朝日新聞社
●1680円
●評価 ☆☆☆
千波、牧子、美々の3人は親友。
アナウンサーの千波は朝のニュースのメインキャスターに抜擢された矢先、
不治の病を宣告される。
3人それぞれの思いと願い・・・涙なしでは読めない女達の物語。
(感想)
40を過ぎた3人の女性の友情と、
彼女達を取り囲む家族たちを描く感動作です。
それぞれが自分以外の大切な人を思う優しい気持ちに
涙がとまりませんでした。
人は1人では生きられない。
大切な人の悲しみや喜びに触れた時に、
頭で考えるより先に体で行動してしまうのが
本当の愛情なのかもなぁ
人を頼って寄りかかって生きることは
実は恥ずかしくも情けなくもなく、
むしろ、そんな存在がいることは誇れることなのかもしれません。
千波さんが飼っているギンジローという猫が
とても効果的に関わっていて物語を彩っています。
特にイチョーヤさんのプロポーズにギンジローを絡めたとこなんか流石!!
題字・装画はおーなり由子さん。
●この本が好きな人におすすめなのは・・・
恋せども、愛せども/唯川恵