隣り近所のココロ・読書編

本の虫・ともみの読書記録です。
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# 水曜日の神さま
評価:
角田 光代
幻戯書房
¥ 1,680
(2009-06)
コメント:旅をすること、書くということ

JUGEMテーマ:エッセイ
 ● 水曜日の神さま / 角田光代
 ● 幻戯書房
 ● 1680円
 ● 評価 ☆☆☆
必要なものはほんの少しだけ。
「旅をすれば小説が書ける」と信じて10年。
ところがある日、小説が書けなくなった。さあ、どうする
旅にまつわる46篇を収録したエッセイ集。 



(感想)

主に旅にまつわるエッセイを集めた作品集です。

角田さんはたくさんの旅をされていて、今までに行った国の数は33カ国ほど。
ほとんどがリュックサックを背負って、安宿を泊まり歩くような旅らしい。
見た目はそんなにアクティブな人には見えないのになぁ。意外

角田さんを作っているものは、おそらくきっと旅での経験なのだろう。
そして、角田さんのエネルギーの源がわかったような気がしました。
自分の常識や価値観にはあてはまらない世界を見ることは
小説家にとってとても大切なことなのだろう。
でももちろん、私たちにとっても
自分の枠に当てはまらないものを見ることによって、見えてくるものもあるんだよね。

なかでも「オリエント急行に乗る」の章に感銘を受けました。
「動く豪華ホテル」といわれるこの列車での贅沢な時間は、
ここに乗り合わせた客とスタッフすべてによって作り出される極上の時間だといいます。
日本人の贅沢は「休息」を意味するけれど、欧米人のそれは「未知のものを存分にみること」らしい。
だから、ホテルを走らせるのだという。
贅沢はただ漫然と感受するものではなく、自らが作り出すもの・・・・・。
日本人にはない発想であり、国民性の違いというか真の意味での心の豊かさを見せられた気がします。
 
| comments(0) | trackbacks(0) | 13:39 | category:    角田光代 |
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