隣り近所のココロ・読書編

本の虫・ともみの読書記録です。
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# 夜の朝顔
評価:
豊島 ミホ
集英社
¥ 480
(2009-06-26)
コメント:思い出にすら残らないような記憶のカケラ

JUGEMテーマ:小説全般
● 夜の朝顔 / 豊島ミホ
● 集英社文庫
● 480円
● 評価 ☆☆☆☆
刺激のない田舎に住む小学生のセンリだが、気になることは山積みだ。
身体の弱い妹への戸惑い。いじめられっ子への苛立ちと後ろめたさ。
好きな男の子の話題で盛り上がる女子の輪に入れない自分。
そして悔しさの中、初めて自覚した恋心・・・・・
思春期の入り口に至る少女の成長過程を繊細にすくいあげた、懐かしく、胸の痛みを誘う物語。



(感想)

子供のころのことを思い出したときに、
まっさきに浮かぶような思い出深い出来事ではなく、
記憶の奥底に沈んでしまっているような小さな小さな出来事もある・・・。
この本はひとりの少女のそんな出来事を丁寧に描いた物語です。

私、豊島さんの描く女の子にはシンパシー感じるんです。
クラスの中心にいるわけではなく、
他の女の子たちに比べると恋やおしゃれに目覚めるのも遅くって、
ゆっくり自分のペースで歩いている子。
嫌われているわけじゃないけど、なーんかそのことで他の子たちにからかわれてるような気がしてる子。
私もそういうポジションだったもん
こんな普通の目立たない女の子にスポットを当てるのが豊島さんらしくて、
はたして彼女がどんな子供だったのか・・・簡単に想像出来ちゃいますよね

子供のころは気が合うとか合わないよりも、家が近いかどうかが仲良くなるポイント。
でも、成長して自我や個性が芽生えてくると「あ、この子とは合わないかも・・・」と気づく。
子供はその気持ちがなんなのかわからない。
そんな子にはじめての恋なんて気持ちも理解できるはずがない。
その不器用さを少しずつ認めて、理解して、
自分のものにしていくってことが「大人になる」ってことなのでしょうか。

大人になった今、
子供の頃なんて悩みも心配もなかったように思えるけど、実際はそうじゃなかった。
大人が「なんだ、そんなこと」って思うようなことにも必死で必死で悩んでた。
大人は自分でなんとかできるけど、子供には自分ではどうしようもできないことが多すぎる。
もしかしたら今よりも子供の頃がずーっと深く悩んで、一生懸命生きていたのかもしれないなぁ。

こういう些細な出来事も、残さず大切に胸にしまっておけるような子供の苦労のわかる素敵な大人になりたかった。
あとがきによると、豊島さんはあのころの記憶をしつこいくらいに覚えているらしい。
少なくとも私よりは豊島さんの方が子供心は理解してそうだ(苦笑)
| comments(0) | trackbacks(0) | 16:55 | category:    豊島ミホ |
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