隣り近所のココロ・読書編

本の虫・ともみの読書記録です。
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# 乱反射
評価:
貫井 徳郎
朝日新聞出版
¥ 1,890
(2009-02-20)
コメント:私もあなたも加害者になるかもしれない・・・

JUGEMテーマ:小説全般
● 乱反射 / 貫井徳郎
● 朝日新聞出版
● 1890円
● 評価 ☆☆☆☆
ほんの少しの職務怠慢、ルール違反、事なかれ主義、尊大な態度・・・・・・
複雑に絡み合ったエゴイズムの果てに、悲劇は起こった。
裁くことのできない、罪さえ問えない人災の連鎖により奪われた命・・・。
遺族はただ慟哭するしかないのか?
モラルなき現代日本を暴き出す、新時代の社会派エンターテインメント!
 

(感想)

普通ならプロローグのあとに1章、2章、3章・・・とすすんでいくものだけど、
この本は「−44」からはじまります。
残すところ3分の1までも読んだ頃にやっと「0」となり「1」がきて、
ここではじめて事件が起こるというカウントダウン形式が盛り上げてくれます。
つまり、3分の2は事件の序章にすぎないのだけど、
ここでそれぞれの人物像をしっかり綴ることに大きな意味のある作品なのです。

犬のフンを放置したり、ちょっとだけ仕事の手を抜いたり、
誰にも迷惑をかけないと思ってほんのちょっとズルをするなんて誰にだってあること。
でも、それが誰かの運命を大きく変えているかもしれない・・・。
読めば読むほどに気が滅入る話でした。

たとえ知らない誰かの人生が崩壊してしまったとしても、
「あなたが犬のフンを始末しなかったから子供は死んだ」なんて・・・。
ほとんど言いがかりとしか思えない・・・。
ここで謝ったら自分の穏やかな人生までもが終わってしまうかもしれない、なのに素直に頭を下げられますか?
その答えは考えても考えても出てきませんでした。
この程度のルール違反、誰でもやってしまうでしょ???
だから謝ることをしない人たちの気持ちもわかるんです。

とりあえず、モラルについてもじっくり考えてみるきっかけにはなりました。
普段の無意識やエゴがとんでもないことを引き起こしてるのかもしれないんですね。
今日から気をつけようー。

乱反射って・・・本の内容、そのままのタイトルだったんですね・・・。
| comments(0) | trackbacks(0) | 11:33 | category:    貫井徳郎 |
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