隣り近所のココロ・読書編

本の虫・ともみの読書記録です。
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# 宵山万華鏡
評価:
森見登美彦
集英社
¥ 1,365
(2009-07-03)
コメント:表紙の妖しく、面白く、キラキラ不思議な雰囲気がすべてを物語っています。

JUGEMテーマ:小説全般
● 宵山万華鏡 / 森見登美彦
● 集英社
● 1365円
● 評価 ☆☆☆
祇園祭宵山の京都。
熱気あふれる祭りの夜には、現実と妖しの世界が入り乱れ、
気をつけないと「大切な人」を失ってしまう―。
幼い姉妹、ヘタレ大学生達、怪しげな骨董屋、失踪事件に巻き込まれた過去をもつ叔父と姪。
様々な事情と思惑を抱え、人々は宵山へと迷い込んでいく。
くるくる回り続けるこの夜を抜け出すことはできるのか・・・。



(感想)

昨日、ちょうど祇園祭の様子がニュースで流れていました。
すごーい賑わいだったぁ
いいタイミングでこの本を読めたことが嬉しかったです

森見さんの作品をたくさん読んでいる人ほど楽しめる要素の多い作品。
キラッキラした表紙のイメージそのもの。
妖しく、面白く、森見登美彦らしく、よーく見てください。
それだけで楽しい気分になれます。
(カバーもはずしてみてくださいね)

京都のお祭り「祇園祭宵山」を舞台にした連作短編集。
あるお話は幻想的で、またあるお話はちょっと怖くて、でもバカバカしいお話もあり、
このお祭りのいろんな姿を見せてくれる。
“万華鏡”とはうまくいったものですね。
くるくるといろんな角度からお祭りの一夜を映し出し、
ほんとうに万華鏡を通して見ているような、不思議な味わいがありました。

お祭りって夜店が並んで、賑やかなお神輿や踊りの行列が練り歩き、
ワイワイと楽しいイメージを浮かべがちだけど、
本来は「まつり」とは神を祀ること、またはその儀式のことです。
その厳粛で歴史を感じさせる重みをこの作品は汚すことなく、
逆に京都という土地の持つ魅力と森見作品の古めかしい雰囲気がそれを十分に活かしています。

うーん、でも私が森見ワールドに慣れちゃったのでしょうか・・・
他の作品でも使い古されたアイテムが多いというのもあるかなぁ。
森見さんの本って読み終わった後もその不思議な世界から抜け出せないような
ボーっとした漂うような浮遊感から逃れられないことが多かったのだけど今回のはインパクトが少ない。
胸キュンもなければ、大笑いもない。
独特の世界観は素晴らしいのだけれど、
小説としての面白味はこれまでの作品に比べると薄いかも
| comments(0) | trackbacks(1) | 10:30 | category:    森見登美彦 |
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| 京都 観光 | 2009/07/29 5:12 AM |
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