隣り近所のココロ・読書編

本の虫・ともみの読書記録です。
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# きりこについて
評価:
西 加奈子
角川グループパブリッシング
¥ 1,365
(2009-04-29)
コメント:テーマは新しくはないけど、軽さと猫の賢い可愛さが◎

JUGEMテーマ:小説全般
● きりこについて / 西加奈子
● 角川書店
● 1365円
● 評価 ☆☆☆☆
きりこはぶすである。
きりこは両親の愛情を浴びて育ったため、自分がぶすだなどと思ってもみなかった。
自分を可愛いと信じて疑わず、友達の間ではリーダーで、キラキラした日々を送っていたきりこだが、ある事件がきっかけで引きこもるようになってしまう。
そんなきりこを支えたのが、小学校の体育館の裏できりこがみつけた小さな黒猫「ラムセス2世」。
ラムセス2世はたいへん賢く、しだいに人の言葉を覚える素晴らしい猫である
すべての猫好きにおくる書き下ろし長編。
 


(感想)

きりこは両親に「かわいい、かわいい」と言われて育ち、それを疑わずに生きてきた。
しかし、親が娘を可愛いと思うのは当然のことだが、世間の人々はそうは思っていなかった。
実はきりこは百人中百人が「ぶす」と言い切ってしまうほどのぶすだったのである。

表紙、めっちゃくちゃかわいー
テンポも文体も軽い、ユーモアもある。
でも、けっして中身の軽い小説ではないんですよねー。実は奥深いのです。
誰かを好きになる時、どうしても「容れ物(外見)」で判断しがちです。
誰だってぶすにうまれるよりは綺麗にうまれたい。
でも、そんなことよりも大切なのは、
容れ物の良しあしじゃなく、自分の好きなように自分らしく生きること。
自分は自分でしかない、それでいいんだ・・・。
それに気づいてからのきりこは周りの人を救い、幸せにしていく。
だからこそ、きりこという人間を猫たちは尊敬したのだろうし、
自分らしく生きるきりこの優しく賢い生き方はすがすがしく、素敵なお話でした

「ぶす、ぶす」と普通は言いにくいことを連発しまくるので、
気分を悪くする人もいるかもしれないけれど、これは作品の流れでどうしても必要なことです。
そこはわかっていただきたい。

ラムセス2世がいい味出してます
人間と違う、猫の価値観が面白い。
西さんがインタビューで言っていたけれど、
たぶん猫って人間以上にものすごく頭がいいか、まったく何も考えていないかのどっちか。
この作品の猫たちは頭が良くて、人間以上に達観していました。
本当の主人公はきりこじゃなく、ラムセス2世なのかもね
| comments(0) | trackbacks(1) | 09:15 | category:    西加奈子 |
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vol.10「 きりこについて 」西 加奈子
きりこはぶすです。ヒロインがぶす?!と思いますが、本当なのです。 でも、本人、自分がぶすなことに気付いていなかったのです! だから、両親に愛され明るくちょっとワガママな、可愛い女の子として育ちました。 ...
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