隣り近所のココロ・読書編

本の虫・ともみの読書記録です。
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# 真説・外道の潮騒

評価:
町田 康
角川グループパブリッシング
¥ 1,785
(2008-10-31)
コメント:「実録・外道の条件」から8年・・・またしても起こって(怒って)しまいました。
JUGEMテーマ:読書
●真説・外道の潮騒/町田康
●角川書店
●1785円 
●評価 ☆☆☆
年少者は年長者を敬い、大事にしなければならない・・・それが「長幼の序」である。
長幼の序を重んじる俺ははるか年上の演出家、宗田さんに
外国に行ってテレビに出演しろ、と言われる。
そんなことをするのは嫌で仕方なかったのだけれども、
長幼の序の精神に則ると無下に断るのも憚られ、
話だけでも聞こう、と思ったことからすべては始まった・・・。




(感想)
年上の演出家に頼まれ、ドキュメンタリー番組に出演することになったマーチダ。
番組のテーマは尊敬する作家・ブコウスキーの人生を辿る「マーチダコーの精神の旅」。
行き先はロサンゼルスということは決まったが、
ディレクターの稲村チャルベという男が
マスコミの常識(つまり社会の非常識)でしか物事を進められない男で、
スケジュールが定まらず、番組自体への納得もいかないままに出発の日を迎えてしまう
当然、ロスでの撮影もスムーズにいくはずはなく、
マーチダたちはチャルベ達マスコミのめちゃくちゃぶりに振り回されていきます

常識では許されないようなマスコミの外道っぷりを描く「実録・外道の条件」に次ぐ第2弾。
思えば、私がいちばん初めに読んだ町田康作品が「実録・外道の条件」でした。
どこまでが真実なのか(もしくは全部が作り話なのか)まったく判断できず、
エッセイでも小説でもないこの妙な味わいの虜になってしまったのです。

今回の「真説・外道の潮騒」でもマーチダは怒っています。
マスコミの人間には社会の常識的なことを言えば言うほど話が通じなくなる。
人の話を聞かず、ルールを守らず、自分を押し切ろうとする。
マスコミという変わった社会に対する怒るるマーチダのメッセージ。

でも、100%チャルベが悪いかと言われるとそうじゃない。
話をじっくりと煮詰めず、はっきりしないままにここまできたマーチダにも責任があり、
一方的にチャルベだけを責める資格はないんですよね〜。
もちろん、チャルベとマーチダだけじゃなく、
この撮影に関わっている人すべてに至らない点があるからこんな状況になったんだけど

まさに「人の振り見て我が振り直せ」な作品。
あんたら、みんな同罪だよ。

クスクス笑いはあったけど、他の作品に比べると笑えるポイントは少なかったです。



| comments(0) | trackbacks(0) | 11:55 | category:    町田康 |
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