隣り近所のココロ・読書編

本の虫・ともみの読書記録です。
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# 宿屋めぐり

評価:
町田 康
講談社
¥ 1,995
(2008-08-07)
コメント:「告白」を好きな人に読んでほしいです
JUGEMテーマ:小説全般
●宿屋めぐり/町田康
●講談社
1995円
評価 ☆☆☆☆☆
主の命により大権現へ大刀を奉納すべく旅をする鋤名彦名は、
巨大なわけのわからない虫のくにゅくにゅした体内に飲み込まれ、「偽」の世界にはまりこむ。
嘘つきに騙され、そして自分も人を騙しながらの嘘にまみれた壮絶な道中。
その苦行の果てに待ち受けるものは・・・。



(感想)
大好きな大好きな町田康さんの新作。
あー、面白かった

手にした瞬間から鳥肌が立つほど楽しみだった思えた本は久しぶり。
602ページの分厚さは傑作「告白」を彷彿とさせ、
この何ともいえない不気味な表紙も期待感を増します。
しかし恐ろしげなので表紙だけにとどまらず、1ページ開いて「ギャー
嫌な予感がして後ろの方からも開いてみるとさらに恐怖は襲う

主人公は徹底的にダメな人です。
人を騙し騙されて、調子にのるとやりたい放題で。
で、思い通りにいかないことには必ず誰かのせいにして言い訳をし、
自分の悪行を正当化しようとするとこなんかサイテーのクズね。
ほんとずーっとクズクズバカバカ思いながら読んでるんだけど、
でも、うまくいかないことを社会や他人のせいにしたりすることって誰にでもあるし、
そんな自分に気づいちゃうと主人公の心の葛藤も主の言葉も一つ一つが胸にしみて、
言い当てられたようなバツの悪い感じもある

ふざけた話のように思えるけど、たまにズシンとくることが書いてある。
こういうふうにとんでもない展開のおふざけの皮をかぶせて、
人の生きる道の確信的なとこをついてくるなんて町田康にしかできない技だ。
終盤は「生きるとは」「自分とは」と人生の本質とは何かを訴えかけるような
ずっしりとした重みのある、芯のしっかりした作品。

久々に寝食がおごそかになるほど読み応えのある本に出会いました



あのー、本編とは全然関係ないんだけど・・・、
作中に「布袋」という単語が出てきた時に思わず吹き出してしまいました。
あの騒動って今はどうなったんだろう。仲直りしたのかな?
あんなことがあったのに、あえて「布袋」という単語を使う町田康がたまらなく好き



●この本が好きな人におすすめなのは・・・
告白/町田康


| comments(0) | trackbacks(0) | 12:33 | category:    町田康 |
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