隣り近所のココロ・読書編

本の虫・ともみの読書記録です。
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# 風花
風花
風花
川上 弘美
風花/川上弘美
集英社
1470円
評価 ☆☆☆
のゆりは33歳。夫の卓哉と結婚して7年。
子供はいないけど平穏だった日々が、ある一本の電話電話で破られる・・・。
日常が色あせてゆく過程を静かに描く恋愛小説。



(感想)
夫の浮気が発覚し、離婚まで切り出されて普通なら修羅場なのに、
なぜかゆらゆらとのんびり生きている主人公の「のゆり」。
「絶対別れたくない!」なんて言ってるわりに、
彼女が夫をそれほど深く愛しているようには感じない。
年の近い叔父と仲が良く、二人だけで温泉旅行に行ったり、
年下の男の子と親しくなって、お茶ホットコーヒーしたりホテルに誘われたり、
彼らに恋愛感情があるのかどうかは知らんけど、
女性から見たら「なんなの〜この女どんっ」みたいな主人公。

読者は慰謝料とって別れちまえ!とか、
旦那も相手の女もめちゃくちゃにしてしまえ!とか、
まったく動かないのゆりにイライラするでしょう。
でも、現実ってこんなものなのかもしれない。
どうすることもできなくて、前にも後ろにも進めなくて、
ただ「うまくいってた頃のように戻りたい」と思いながら時間だけが過ぎていく。
もしかしたらこれって、すごーく現実感のある作品なのかもしれない。
別れって劇的じゃなく、こんなふうに静かに受け入れていくものなのかも。

追えば逃げられ、追われると逃げる。
そんな二人だったけど、最後ののゆりの選択はたくましかったな。
それまでは同性としてのゆりが嫌いだったけど、
最後には見直しましたよニコニコ
| comments(0) | trackbacks(0) | 09:00 | category:    川上弘美 |
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