隣り近所のココロ・読書編

本の虫・ともみの読書記録です。
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# 夜のジンファンデル
夜のジンファンデル
夜のジンファンデル
篠田 節子
JUGEMテーマ:読書

夜のジンファンデル/篠田節子
集英社
1575円
評価 ☆☆☆
友人の夫と過ごした危うい一夜月
形にならなかった恋の記憶が今夜二人の胸に甦る…表題作他、
郊外の団地ビルに引っ越した一家。
新しい環境に馴染もうと奮闘する夫妻が
行き着いた究極の家族の形とは(『コミュニティ』)。
日常にそっと入り込む不思議な出来事と奇妙な体験を描く短編集。



(感想)
表題作の「夜のジンファンデル」は
人気女性作家が勢ぞろいした短編集読書「恋愛小説」に収録されていた作品です。
この一編だけは再読ですが、他ははじめて読みました。
表題作だけが他と異色のような気がしますが、
全体的にはホラーとカテゴライズしてもいいような怖さ。
大人の雰囲気も香るブラックな味わいの短編集です。

「恨み祓い師」は背筋のうすら寒くなるような作品。
恨みを糧にして生きる・・・。
恨みってある意味ものすごく強大なパワーでもある。
言葉で言い表せないほどの重みがありました。

「絆」は最後の一文にすべてが凝縮され、
「永久保存」は一歩間違えればブラックコメディになってしまいそう。

でも、やはりいちばん不気味だったのは「コミュニティ」。
新しく団地ビルに引っ越してきた家族が、
その団地の行き過ぎた家族意識と
コミュニケーションの渦に飲み込まれていく様子を描いています。
団地って同じような経済状態の人たちが集まるので、
上手に付き合えばとても頼りになる関係を築けるものなのかもしれないけど、
コンプレックスの共有からうまれる仲間意識は不健康であり、
負のものしか生み出さないものなのかもしれない。
怖さと気味の悪さが共存に嫌悪感を覚え、後味が悪いたらーっ
でも、このうまさには脱帽です。

ひとつのジャンルの中で描かれているのに、
どれもまったく別の味わいがあり、読み応えのある短編でした。

| comments(0) | trackbacks(0) | 15:39 | category:    篠田節子 |
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