隣り近所のココロ・読書編

本の虫・ともみの読書記録です。
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# 旅の途中
旅の途中
旅の途中
スピッツ
JUGEMテーマ:読書

旅の途中/スピッツ
幻冬舎
1500円
評価 ☆☆☆☆
スピッツ結成20周年にあたり、
結成からの足跡を辿る貴重な書き下ろし。
彼らがめざしてきたこと、守ろうとしてきたこと、愛してきたものは何なのか。
今や日本を代表するロックバンド・スピッツが結成されたのは1987年。
いまからちょうど20年前。
四人のそれぞれの胸に去来するスピッツへの思いとは・・・。




(感想)
私がスピッツに出会ったのは13年前のある秋の日の夕方です。
その日のことはとてもよく覚えていて、
その一曲ですぐに好きになったけど、
まさかその半年後にスピッツは大ブレイクぴかぴかして、
ミリオンセラーアーティスト王冠2になるなんて思いもしなかった。
でも、それよりもっと予想できなかったのは
まさか自分がその日から今日までの13年間、
そしておそらくこれから一生、このバンドと生きていくことになるってこと!

この本は以前、
ロッキング・オン社から出た単行本「スピッツ」とはまったく毛色の違うもので、
写真もなければ、装丁にお洒落な仕掛けがあるわけでもない。
シンプルに4人への長いインタビューを文章化した真摯な内容。

メンバー4人の出会い、インディーズ時代、念願のデビュー、
スピッツバブル、マイアミショック・・・そして現在。
この本はファンなら当然知っているであろうこの20年のエピソードに、
当時の彼らが何をどう感じていたのかを細かく肉付けしていくような本でした。
ファンが知りたかった彼らの本当の気持ちなどもとても丁寧に綴られてはいます。

・・・・でも、私には違和感がありました。
普段、テレビテレビや雑誌読書のインタビューで彼らに触れ、
ライブ会場で彼らの生の言葉を聞いているファンなら
最初の数ページを読めば「あれひやひや」って思うはず。
うーん、この違和感を表現するのは難しいけど
一人称で書かれているけど、どこか文章がよそよそしいんです。
「こんな言葉の使い方、マサムネはしないよ」とか感じちゃうような、
メンバーの血が通ってないような作文みたいな文章なんですよね。
4人それぞれの個性も文章からは感じられません。
インタビューそのままの、彼ららしい言葉で書かれていればなおよかったのに・・・。
ま、これはスピッツのメンバーが悪いわけじゃない。
彼らの言葉を構成して、まとめた人の失敗ですね・・・。

悲しいことに「ロビンソン」で売れたことでスピッツの苦悩ははじまります。
そして模索の中、やっと自分たちの音に近づけたその日に
あの「マイアミショック」が起こる。
でもその事件も、私がファンとして絶対納得できなかったあいのりテレビの主題歌の件も、
結果的にはバンドを良い方向へ導くきっかけとなっているから不思議です。
あれもスピッツがミュージシャンとして残っていく上で必要なことだったんですね。

私にとってどのアルバムにもそれぞれ好きなところがあって、
どれもすべてが大切なものだけど、
すべてがすべてを楽しんで作ってたわけじゃないってのは
聴く側には結構ショックかもひやひや
しかも、最もセールスの良かった時期のものほど苦労や迷いは多い。
この本は各章にタイトルがついてるんだけど、
そのタイトルに「幸福」とつくのはブレイク前のノッてた時期だけ・・・。
「ささかなな成功で十分だった」という言葉は今だからこそ重く感じる。
そして、ちょうどそれは私がスピッツに出会った時期と重なっている。
この時期のスピッツに引き寄せれた私はファンとしても幸せなのかもしれない。
13年間。たぶん家族の次に私にとって大事なものだった。
友達や恋人といるよりスピッツ聴いてた時間の方が長かった。
今の自分の感性と価値観があるのは間違いなくスピッツを聴いていたからだしね。

私たちは単純に新作CDがでれば喜び
「あの曲が好きニコニコ」「あれはイマイチ汗」と無邪気に批評するけど、
その一曲一曲の裏にはいろんな思いがある、苦悩がある。
それだけは覚えておかなきゃいけないね。

リーダーはいつもマサムネへの評価を惜しみなく言葉にする人です。
私はそのリーダーの素直さが大好きで、
リーダーのマサムネ賛辞に泣かされたことはもう数知れずあせあせ
この本読書も、最後はリーダーのそんな言葉で締めくくられる。
また今回もリーダーに泣かされちゃったよ。・゚・(ノД`)

この本を読んで、
久しぶりに古いアルバムCDも聴いてみたくなりました。
不思議なことにこれを読んで以降、
今まで聞き逃していた細かい音が自然に耳に入ってくるようになったびっくり
私もまだまだファンとして旅の途中。
これからもついていきますおはな



●この本が好きな人におすすめなのは・・・
 スピッツ/スピッツ
| comments(0) | trackbacks(0) | 14:31 | category: 作家名 さ行 |
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