隣り近所のココロ・読書編

本の虫・ともみの読書記録です。
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# 悪人
悪人
悪人
吉田 修一
悪人/吉田修一
朝日新聞社
1890円
評価 ☆☆☆☆
携帯サイト携帯で知り合った女性を殺害した一人の男。
彼はその直後に別の女性と出会い、共に逃避行車に及ぶ。
二人は互いの姿に何を見たのか?
どうしてあと少しだけ早く出会えなかったのか。
残された人々の思い、そして揺れ動く二人の純愛劇。



(感想)
事件にかかわった人は全員、孤独を抱えている。
寂しいから、誰かを求める。
寂しいから、虚勢を張る。
寂しいから、嘘をつく。

純粋であればあるほど深みにはまっていく。
出会いはどうであれ、2人は恥じることなどない真剣な恋をしていた。
事件の幕が閉じ、最後の数ページはあまりにも悲しく、
離れた2人の今の思い込みが辛い。
光代のそばに寄り添って、
「あなたのあの恋は思い上がりでも遊びでもない」と言ってあげたい。
言いようのないもどかしさが残ります。

主人公(語り手)がいるわけでなく、
関係者のさまざまな証言がはさまれ、
いろんな視点から描かれることによって個々の感情が手に取るようにわかります。
420ページと読み応えのあるボリュームも苦になりません。
はじめに容疑者として警察に追われる人物がいるけど、
でも読者は犯人が彼じゃないことには気づいてる。
ならば、彼が事件とどう絡んでいるのか・・・
隠れた真実が知りたくて夢中で読みました。

「悪人」とは誰なのか。
私はその言葉が指してあるであろう人物を「悪人」とは言い切れない。
そして犯罪を犯したその罪の重さではなく、
人間として最も「悪人」なのは誰かとも考え・・・。
あまりにも深く重いタイトルをどう解釈すべきか悩むところです。
| comments(13) | trackbacks(2) | 09:39 | category:    吉田修一 |
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コメント
★タウムさん★
こんにちは。TBありがとうございますm(__)m
今までの吉田修一さんとはまったく違うかんじの作品でしたね。
吉田さんと言うと私は「7月24日通り」が好きなんです。
今回は吉田さんとは思えないようなテーマで意外性がありましたね。
| ともみ | 2007/11/18 2:12 AM |

TBさせていただきました

著者が並々ならぬ覚悟でこの作品に取り組み、できる限りの力を注いだという熱意が伝わってくるような本でした。
| タウム | 2007/11/17 3:17 AM |

★ひとさん★
酔ってたんですね・・・。
コメント、ひとつ削除しておきました。
ところで昨日のコメントは酔ってはいませんか?
| ともみ | 2007/11/09 9:58 AM |

酔ってました。
同じコメント二回も打ってるし。
ごめんなさい。
とほ。

削除してくると嬉しいです。


「さびしい」を
堂々と宣言しちゃおうぜ!
は、まだまだ先の話で
クリスマスなんて
まだまだ先の話で

それ以外のイベントも
これからいくつもやるのに

自分にとって
いちばんひっかかっている
イベントなんだな
と思った。

クリスマス
とか
さびしい
とか

は〜?
ははは!


とうに乗り越えていると
思い込もうとしているだけなんだ

ちょっとぐさっときたのだ

酔って記憶がなくなって
言葉を書いては
いけない
| ひと | 2007/11/09 5:26 AM |

★ひとさん★
このパーティをきっかけに
何かがうまれるかもしれないしねっ♪
うまくいくといいですね。
| ともみ | 2007/11/08 9:53 AM |

うん。

悲しくなんてないんだ。

人を好きになること
それは恥ずかしいことじゃない
自分が好きだということを
好きな相手に受け入れられないこと

それは悲しいことかもしれないけれど
恥ずかしいことじゃないんだ


さびしいことも
同じさ
悲しいことかもしれないけれど
恥ずかしいことじゃないんだ

誰を傷つけるわけでもなく
ただただ自分を傷つけるのを
やめようぜ
そんなクリスマスパーティ

うまくいくといいな
| ひと | 2007/11/08 4:04 AM |

★ひとさん★
悲しいくらい盛り上げてくださいね!
「さびしくないからやる」かぁ。
たしかに、さびしい気持ちを表に出せる人はまだいいんじゃないかなぁ。
もうシャレにならないくらいさびしい人は
その日に一人であるという事実を人に知られることすら恐れ、
人知れず一人で静かに過ごすものです。

んー、でもそのくらい自虐的に楽しめるならその人たちは安心ですね。
楽しいでくださいっ♪
| ともみ | 2007/11/07 11:28 AM |

ともみさんの感想
走ってますね

悪い意味ではなく
いい意味で
走ってますよね


なんのみゃくりゃくもない
私事ですが
「さびしい人のためのクリスマスパーティー」


企画としてやることに
なりそうなのだけれど
うまくいくかどうか
とても不安です

自分がさびしい
ということを
ちゃんと認めている人が
たくさん参加してくれると
うれしいのだれど
なかなかそういうわけにもいかず
さびしいわけないだろ

見るからに魅力にあふれている人が
とても
さびしかったりもして
不思議だ。

ネタに使うのは
どうかな

思いつつ
さびしい人企画
やるのだ

さびしくなんてないもん
さびしくないから
やるんだもん
| ひと | 2007/11/07 3:47 AM |

★ゆこりんさん★
はじめまして、訪問ありがとうございます。
実は私もアマゾンでお見かけして
ゆこりんさんのことは以前から知ってました。
読む本がかなりダブってるようで、
レビューもよく参考にさせてもらってました。
そのゆこりんさんからコメントを頂けるなんてとても嬉しいです。
さっそくHP&ブログにも伺わせてもらいました。
これからもよろしくお願いしますね(^o^)/
| ともみ | 2007/10/25 11:09 AM |

★ヤキソバさん★
私が一番の悪人を選ぶとしたら、
もう迷いなく増尾です。
親の金でエラソーにしてる馬鹿っ!
調子こいたクソガキですよ、こいつは。
あと、祐一の母親も悪人だなー。

佳乃くらいのことを平気でする若い子は結構いると思います。
特に増尾目線で見た佳乃を見ているとそう感じますね。
女の子同士の仲間内でのひそかな見栄のはりあいとか、
似あわない背伸びとか、
自分にちやほやしてくれる男にしか強気にでれないとことか。
彼女は本当に普通の女の子で、
軽々しく「人殺し」と言ったり、
平気で嘘をついたり、
今どきのこういう子ならこの程度の残酷性は持っていると思うんです。
| ともみ | 2007/10/25 10:59 AM |

ゆこりんさん、はじめまして。

この作品では、寂しさ自体が悪だとも感じましたが、
特定の人物で、一番悪い人は誰か?と問われると、佳乃ですね。

特に、祐一に対するつれない態度は、普通の人間なら出来ないでしょうね。
たとえ、祐一の下心を感知したとしても、です。
| ヤキソバ | 2007/10/24 7:24 PM |

初めまして。
アマゾンのレビューから来ました。
私もHPやブログに読んだ本の
ちょっとした感想を書いています。
この本は私も最近読みました。
私も佳乃は悪人だと思います(^^;
| ゆこりん | 2007/10/24 3:47 PM |

寂しさと切なさ

本書のタイトルである「悪人」とは、特定の人物を指しているのではなく、
悪は本書の中に散りばめられていますね。

悪よりも、寂しさと切なさを痛感します。
寂しい人は祐一と光代らです。

本書は光代の寂しさに、多くのスポットが当たっていますが、
私は、ヌボ〜っとした人間の祐一の寂しさにも共感します。

対祐一に関しては、佳乃の振る舞いはメチャクチャです。
自己中心的な出会い、公園で待っていた祐一に対する、つれない態度、
さらには、殺害現場での佳乃の言葉はひど過ぎます。

佳乃は、この時殺されなくて、新たな人生を歩んだとしても、
別のステージで殺される事になったかも知れません。
被害者ではあるけど、悪人ですね〜。

本書は、描いている内容にも深いものがあり、
かつ、展開が面白いですね。

早く先を読みたくて、夢中になれる一冊でした。
| ヤキソバ | 2007/10/23 2:18 PM |

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