隣り近所のココロ・読書編

本の虫・ともみの読書記録です。
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# 箕作り弥平商伝記
箕作り弥平商伝記
箕作り弥平商伝記
熊谷 達也
箕作り弥平商伝記/熊谷達也
講談社
1785円
評価 ☆☆☆☆
舞台は大正末の騒乱期。
箕作りの職人・弥平は販路拡大のため秋田から関東平野を目指す。
集落ひとつ丸ごと箕作りをして暮らしを立てている村で生まれ育った弥平は、
関東では箕を作るのは身分の低い者の仕事とされていて
差別の対象となっていることを知り愕然とする。
はじめての土地で理不尽な差別を受けながらも闘い、恋をし、
職人として、行商人として、そして一人の男として成長する若者の姿を描く。




(感想)
主人公の弥平は生まれつき足足に不自由があります。
でも弥平は腕のいい箕職人です。
足のハンディは箕作りにはまったく影響しないし、
彼はこの仕事にも自分の技術にも高い誇りを持っています。
しかしその揺るがない誇りである「箕作り」が、
ある地区では差別されるべき職業だった・・・。
足の不自由に重ね、もう一つの差別が弥平を襲います。

恋をした少女が箕職人の娘で、
差別によって受けた心の傷を抱えているというのは単なるオマケにすぎない。
これはまさに弥平の≪誇り≫を守るための闘い。
自分自身を肯定するための闘いだからこそ、
差別に立ち向かう弥平の姿はまぶしい。
さわやかで読後感が良く、弥平の前向きな生命力にあふれた作品でした。

熊谷達也さんは「七夕しぐれ」でも差別問題を取り上げていたはず。
彼はどうしてこの問題にこだわるのか・・・
そこに理由があるのなら知りたいです。



●この本を好きな人におすすめなのは・・・
七夕しぐれ/熊谷達也
| comments(0) | trackbacks(0) | 11:49 | category:    熊谷達也 |
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