隣り近所のココロ・読書編

本の虫・ともみの読書記録です。
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# 永遠のとなり
永遠のとなり
永遠のとなり
白石 一文
永遠のとなり/白石一文
文藝春秋
1400円
評価 ☆☆☆
うつ病を患って会社ビルを辞め、妻子とも別れた精一郎。
九年前にがんを発症した敦。
小学校からの親友の2人は故郷の博多に戻り、
互いを支えあうように日々を過している。
五十を前に肉体的、精神的、
あるいは経済的な不安を抱える男たちの姿をとおして、
自分の人生を受け入れて生きていかざるを得ない人間の切なさ、やるせなさを描く。



(感想)
あっちゃんの怒りはあまりに根深く、
こんな怒りを長く抱えている人は悲しいけど病気病院になって当然である。
しかし死ぬかもしれないという絶望に苦しんだ経験のある人は、
だからこそ優しく、強くなれる。

白石一文さんの本を読むと、
そのたびに生きる理由を考えさせられます。
「生と死とは」・・・今の私には答えの出ない問題。
その果てしない渦の中に引きずり込まれそうな感覚に襲われました。

【落ちていく私には、どこにも掴まることのできる過去がない】
それは想像を絶する空虚感であり、寂しさという恐怖が重く重くのしかかる。
より良く生きるには自分を愛し、認めることが最も肝心であり、
自己否定の人生は決して幸福へはつながらないんですね。

それにしても地理的な説明がくどいしょんぼり
この辺に詳しい人なら読んでて楽しいんだろうけど、
私にはうるさいだけでしたたらーっ

それとやたらとイオンショッピングセンターが出てくるのもどうかとあせあせ
私が住んでるところも完全にイオンの独占状態(牛耳られてる?)だからわかるんだけど
なにもここまでイオン色出す必要なくない?
あまりに度が過ぎてるから私はこの小説はイオンの発行する冊子やなにかに
連載でもされてたのかと思いこんでましたたらーっ
でもそうじゃないのよ、書き下ろしなのよ、ビックリよびっくり

でもまぁ、全編にぱっとしない作品ではあるのだけど大きな気づきがあり、
読後感も悪くはないので及第点ではないでしょうか猫2
| comments(14) | trackbacks(0) | 10:21 | category:    白石一文 |
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コメント
★ヤキソバさん★
たとえば私の人生を小説にしたら
この本どころの騒ぎではなく、
それはそれは面白みのないものになるでしょう。
それを思うと、こういうものこそ現実を描いた作品なのかなとしみじみ感じちゃいますね。

私の大好きなよしもとばななさんは
作家人生をかけてとても大事な一つのことを描き続けているような気がするんです。
最近、それを白石一文さんにも感じます。

そうそう。
アマゾンランキング、最近動きがないですよね。
上位に来るとよほどのことがない限り大きな変動はないので、
私の順位が変わらないだけなのかなと思ってました。
順位がいつ更新されるかはっきりわかればいいんだけどなぁ。
| ともみ | 2007/10/03 12:41 PM |

良かったです

ストーリーはあまり面白くはないのですが、それは著者の常ですね。
色々な問題提起をして、その答えは多様で、読者次第という感じです。

あっちゃんは、最後に、これまでの人生を振り返る様に、多くの事をまくし立てます。
地元の大学に進学せず、わざわざ東京に出た理由、何故神は、自分に癌という様な、
過酷な試練を与えるのか、などなど。
この部分は、迫力がありました。

せいちゃんが、会社が嫌になってしまった理由も納得出来ます。
単に金を請求されただけですが、それでも、息子の大学卒業を喜びます。
最後には、離島のホテルで働く事になって、未来を感じさせます。

ところで、ともみさんのアマゾンランキングは102位ですが、
最近のアマゾンは、ランキングがあまり動きませんね。
ベスト100入りまで、もうすぐです。

私は294位から、なかなか動きません。
あまり、頻繁に上下するのも、変ですが。

ともみさんの様に、主に文芸書で上位は流石だと思います。
| ヤキソバ | 2007/10/02 11:04 PM |

★ヤキソバさん★
買いましたか!

ヤキソバさんのおっしゃるように、
年齢や境遇によって感じ方に大きく差が出るのはもちろんのことだけど、
私よりはヤキソバさんの方が感情移入できたというのも納得できます。

買って良かったと言ってもらえて
なんだか私も嬉しいです。
| ともみ | 2007/10/02 12:23 PM |

結局買いました

やはり、気になって、アマゾンプライムで注文すると、翌日には配達されました。
今、半分くらい読んでみましたが、展開は面白くないですね〜。
しかし、しみじみと考えさせられます。

あっちゃん、せいちゃんの生き様には、かなり共感させられる部分もあります。
共感させられる大きな理由は、私自身の将来が、非常に限定されてしまっているからです。
仕事にも、家庭にも、新たな選択肢はなく、あるのは身体と精神の衰退の実感程度なのです。

そういう意味で、本書を好きになれるかどうかは、年齢や境遇によって、様々でしょう。
著者は、考えさせる材料を与えるものの、結論を出すのは常に読者ですね。
その結論は、人生のステージ毎に、変化するものだという気がします。

面白くはないけど、余韻を伴う本書。
まだ、読了はしていませんが、買って良かったと思っています。
| ヤキソバ | 2007/09/30 1:44 PM |

★ひとさん★
ノートにひっそりとつけてるような感想なら難しいこと考えなくてもいいんですけどね(苦笑)
自分の思いをなるべく素直に、
しかも知らない誰かが読むことを十分意識した上で書くのだから大変です。

いちばんの理想はここで私が素直に書いたことに
共感or信頼を寄せてくれた本好きさんが集まってくれて、
このように語らえる場にできたらいいなと思うんですけどね。
| ともみ | 2007/09/27 11:58 AM |

★ヤキソバさん★
出版社のものはたしかにあてになりませんね。
本のストーリーを知るために読むけど。

私の場合、アマゾンに送っているレヴューとこちらに載せるものは少し変えてあって、
あくまで個人的なことや、アマゾンに掲載する必要性を感じない部分は削除しています。
本当にその本に興味があるのならアマゾンを参考にするのもいいのだけど、
読みたい本を探すのならやっぱり個人の読書ブログの方が信頼できます。
自分と好きなジャンルがあって、
信頼できる感想を書いてくれる人を何人か見つけておくといいですよね。
| ともみ | 2007/09/27 11:52 AM |

☆ヤキソバさん☆
ヤキソバさんのおっしゃっている
何でもプラスプラスの商業主義も
何でもマイナスマイナスの個人主義、とさえいえないような、やっかみ批判も
どちらも書評としてはいりませんよね。

「やはり、個人のストレートな感想が貴重です」
ひざをポンポン叩きながら、共感した言葉でした。

ただ2つだけ、否定させてもらうと、
私はアマゾンでレビューを書いたことは一度もありません。音楽について書いてみたいな。という淡い夢はありますが、ブックレビューは無理だと思っています。

それと「賛辞と酷評の、両極端」
は、「絶賛と酷評の、両極端」だと思いました。

あああ。細かいことをあげつらっている。けど、きっと「言いたいことは通じるはずさ」と信じ込んでいたりもします。

☆ともみさん☆
「不特定多数が見ている」ことに留意することと
「ここはあくまで私の場所」と割り切ること
正反対のように見える二つの折り合いをつけるのは、確かに難しそうですね。

いいじゃん
いいじゃん
どちらもきにせず
いっちゃえ
いっちぇえ
すとれーと
すとれーと!!

白ともみ
黒ともみ
暴走ともみ
全部読んでみたい!

というのは
単なる書評読者のワガママですな。

と思います。
| ひと | 2007/09/27 4:08 AM |

おおきにっ。

ひとさんの「書評の書評」を拝見して、なるほどと思いました。
このページは、書評数自体が多いので、私の様に、「本のカタログ」
にしている方が多いかも知れません。

私は、内外の推理やSFも好きですが、ともみさんのお好みとも、
かなり一致するので、いつも参考にさせていただいています。

出版社の書評は、あまり参考になりません。
何でも、ほめちぎっているだけですからね〜。
(商業主義です)
やはり、個人のストレートな感想が貴重です。

ただ、自分の書評を、あまり露骨には書きにくいという現実も感じます。
ともみさんも、私も、おそらく、ひとさんも、アマゾンレビューを書き、
ランキングが割合上位だし、極端な酷評を書くと、営業を妨害している様な、
後ろめたさを感じるので、ついトーンがゆるくなってしまいます。

非公開の読書日記なら、賛辞と酷評の、両極端に分かれてしまいそうです。
いつか、余裕が出来れば本書も購入し、どれくらいつまらないかを、
自分の目で検証させていただきたいです。(笑)
| ヤキソバ | 2007/09/27 12:27 AM |

★ひとさん★
そうか!
書評を読んで買う気をなくさせたなんて
ある意味、成功ですよね(笑)

書評って難しいですよね。
しかもここは不特定多数の人が見ているわけだし。
でもここはあくまで私の場所。
時にはバッサリ切って厳しく酷評しなきゃいけないような作品に出会ってしまうこともあります。
その時は誰にも遠慮せずに感じたまでを書き残すまでです。
| ともみ | 2007/09/26 11:45 AM |

あっ!
失礼な表現だったかもしれませんね。
「黒ともみ」
失礼しました。

「批判」とか「酷評」という意味合いより、なんて言えばいいんだろう。書評を読むときは作者になったつもりで読むと、感情移入できて楽しいじゃないですか。

そのときに自意識を、ざっくり切られるようなキレのある書評も大好きなのですが、たくさん読むと、とても疲れる。
自分に対してでもないのに
涙目になったり。

ここでは、それを
あえて避けているのかな。
と思ったりしていたものですから。

個人の感情や嗜好として
「いまいち」とか「苦手かも」
のような記憶はあったのですが
冷静にスッパリ
真っ二つのだめだしは
見かけなかったような気がしてました。

勘違いですね。
日記が終わったら
読み直してみます。

ヤキソバさんの
「買う気をなくしました」
このコメントの始まり好きです。
書評への賛辞だ。

と思います。
| ひと | 2007/09/26 2:21 AM |

★ヤキソバさん★
この本の要約は出版社HPの内容紹介を
自分なりにわかりやすくアレンジしたはずです。

この本、いつもの白石さんの作品に比べて
訴えてくるものが少なかったです。
アマゾンでの評価もみなさん厳しかったですね。

最近、欲しいCDが多く、
アマゾンにたくさん予約してます。
本の方にはお金が回りそうもありません。
欲しい本はいっぱい出てるんだけどなー。
| ともみ | 2007/09/25 10:15 AM |

買う気をなくしました

内容の要約は、ともみさんによるものだと思いますが、
この部分を読んで、良さそうな本だな、と思いました。

しかし、ともみさんの書評は芳しくないし、
さらに、アマゾンの該当ページの書評はケチョンケチョン。

しかし、ひとさんの「黒ともみ」って、、、(笑)
この程度の書評は、批判のうちに入りませんって。

つまらない作品なら、自分で読んでからつまらない、
と言うべきですが、1400円を投じるのですからね〜。
タダならいくらでも読みますが、、、。
ちょっと考えてみます。

下記の本をアマゾンで購入して、約9000円を投じたばかり。
「心臓と左手」以外はすべてハードカバー。

心臓と左手 座間味くんの推理 (カッパ・ノベルス) 石持 浅海
復活の条件 森村 誠一
青春の守護者 森村 誠一
楽園 上 宮部 みゆき
楽園 下 宮部 みゆき
悪人 吉田 修一

最近のハードカバー本では、「楽園、宮部みゆき著」
「カシオペアの丘で、重松清著」は上下分冊にしなくても、
一冊でも収まると思うのですが、出版社の戦略でしょうか?

割合ハードカバー本を買うのは、家族で回し読みをするからで、
特に、文庫だと、文字が小さいので、母が老眼のため、読めません。

回し読みは私→母→妻→長男→近所の人→地元図書館、です。
| ヤキソバ | 2007/09/25 3:44 AM |

★ひとさん★
好きな本だけを記事にしているわけではないので、
どうしても厳しいことを書かざるを得ない場合もありますよね。

この程度、まだ序の口でしょう。
もっとひどいこと書かれてた本、
沢山あったと思うけど・・・。
| ともみ | 2007/09/10 1:06 AM |

汗がタラリ☆

鋭いナイフみたい。
「乙一」には
白・黒あるらしいけれど
黒ともみって感じかな。
気のせいかな。
前の書評も読み直してみよっと。

いやいや
その前に
日記日記。
| ひと | 2007/09/06 7:20 PM |

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