# 海の底
2007.04.24 Tuesday

海の底
有川 浩
●海の底/有川浩
●メディアワークス
●1680円
●評価 ☆☆☆☆☆
横須賀に巨大エビ来襲

食われる市民を救助するため機動隊が横須賀を駆ける。
孤立した潜水艦『きりしお』に逃げ込んだ少年少女の運命は

海の底から来た『奴ら』から、横須賀を守れるか―。
(感想)
おもしろいっ

「巨大エビ来襲


それを受け入れられる人にはたまらない面白さ

「ゴジラ」と「ガメラ」とか「モスラ」が好きな私にはドンピシャでした。
展開が早いし、ムダがなくテンポ良く進むので、
この分量のわりにあっという間に読めてしまいます。
著者の有川浩さんは
お名前からして男性だと勘違いしていたのですが女性だったんですね(@_@;)
でもそれを知って納得

ここまで女の私がこの本にのめり込めたのは、
ベタだけど女性が好みそうな恋愛

そして人物の描き方のうまさ!
中心人物も脇役もいわゆる悪役も生き生きと個性的に描かれていて、
誰もが魅力的です

パニック時における人間の心理も、
きれいごとだけじゃなく生々しさと、でも人間らしさも抜かりなくしっかり魅せてくれます。
SFともパニックものとも言い難い魅力に溢れた作品。
ありえない設定だけど、読まず嫌いでパスしちゃうにはもったいない傑作です☆