隣り近所のココロ・読書編

本の虫・ともみの読書記録です。
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# ある男
評価:
平野 啓一郎
文藝春秋
¥ 1,728
(2018-09-28)

JUGEMテーマ:小説全般

 

 ある男 / 平野啓一朗(文藝春秋)

 

 個人的な評価 ☆☆☆☆

 

弁護士の城戸は、かつての依頼者である里枝から、「ある男」についての奇妙な相談を受ける。
宮崎に住んでいる里枝には、2歳の次男を脳腫瘍で失って、夫と別れた過去があった。

長男を引き取って14年ぶりに故郷に戻ったあと、

「大祐」と再婚して、新しく生まれた女の子と4人で幸せな家庭を築いていた。

ある日突然、「大祐」は、事故で命を落とす。

悲しみにうちひしがれた一家に「大祐」が全くの別人だったという衝撃の事実がもたらされる……。
里枝が頼れるのは、弁護士の城戸だけだった。
人はなぜ人を愛するのか。幼少期に深い傷を背負っても、人は愛にたどりつけるのか。
「大祐」の人生を探るうちに、過去を変えて生きる男たちの姿が浮かびあがる。
人間存在の根源と、この世界の真実に触れる文学作品。

 

 

 

(感想)

 

相変わらず平野さんの頭の良さが際立ち、ずっしりと重たい作品でしたが、

ミステリー的な要素もある分、わりとサクサクと読めました。

 

「殺人犯の息子」であるとか「在日三世」であるとかは、

その人を愛してしまえば関係ない!といいたいところだけど、

最初から知ってたらこの愛ははじまっていたかな・・・なんて考えてしまう自分がいます。

当人にしてみれば自分では選び取ったわけではない、けど逃れられない苦悩。

個人としてのその人を愛するってどういうことなんだろうと深く考えさせられます。

平野さんの「分人主義」にも通じるものがあるテーマでした。

 

大祐と美涼は再会してどんな話をしたんだろう。

城戸の妻に最後に降りかかったある疑惑は・・・。

そのへんをちゃんと描いていないのが「大人の小説」ですよね〜。

40代の大人の男女だからこそ、グレーなままぼかしておきたい関係ってあるある。

城戸が美涼に対してあえて鈍感な態度を貫いたのもそういうことだし、

美涼だってそれはわかってる。

その程度の「心の秘密」は既婚者でも、おじさんおばさんでも、許されるんじゃないかなぁ。

なーんて甘っちょろいこと考えてる私は彼らと同世代だったりするのですがw

| comments(0) | trackbacks(0) | 10:54 | category:    平野啓一郎 |
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