隣り近所のココロ・読書編

本の虫・ともみの読書記録です。
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# さらさら流る
評価:
柚木 麻子
双葉社
¥ 1,512
(2017-08-17)

JUGEMテーマ:小説全般

 

 さらさら流る / 柚木麻子(双葉社)

 

 個人的な評価 ☆☆☆

 

28歳の井出菫は、かつて恋人に撮影を許したヌード写真が、

ネットにアップされていることを偶然発見する。

なぜ6年も前の写真が出回るのか。

苦しみの中、菫は当時の恋人・光晴との付き合いを思い起こす。

初めて意識したのは、二人して渋谷から暗渠を辿って帰った夜だった…。

 

 

 

(感想)

 

冒頭は大学のサークル仲間の男女が、

真夜中に東京の暗渠をたどって帰宅する場面を描きます。

このあたりはこれから何かが始まる期待感があり、本当に素敵です。

しかし・・・・。

タイトルにも清涼感を感じたし、

読み始めたころはみずみずしい恋愛小説なのかな〜と思ってたけどとんでもない!!

まさかの真逆!リベンジポルノで地獄に落とされる女性の物語でしたぁ・・・。

けど、苦い経験をした女性を応援する作品でもなければ、

ネット社会の怖さに警笛を鳴らしてるとも言い難く、

作者の意図がうまく読み取れない作品という印象です。

 

今はいつでも誰でも気軽に写真を撮れて、それをネットにアップして、

知人はもちろん世界中のまったく知らない人たちともその写真を共有できる時代。

あまりに気軽すぎてネットの怖さってついつい忘れがちだけど、

あらためて怖いなと感じました。一般人でも写真一枚で人生狂っちゃうのね・・・。

でも、主人公に素直に同情はできません。

被害者なのかもしれないけど、そんな写真を撮らせるなんて自業自得でしょって思っちゃう。

 

主人公には親友(美術教師)がいて、彼女の助けによって主人公は前向きになっていきます。

この親友の存在がどれほど大きかったか!

そしてこの親友の素敵さよ!

だけどなんだかな〜。

少しネタバレになっちゃいますけど、

彼女の絵のヌードモデルをやることによって主人公が立ち直っていくって展開が私にはまったく意味不明。

いくら親友でも、作品が完成すればみんなにみられるヌードでしょ?

逆に傷を深くしちゃいそうで怖いし、そんな立ち直り方は気持ち悪いと思うのですが・・・。

 

でもいちばん気持ち悪いのは、写真を拡散させた犯人。

なんなんだろ、あの人。人としてサイテー。

| comments(0) | trackbacks(0) | 15:10 | category:    柚木麻子 |
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