# かがみの孤城
2018.01.26 Friday
JUGEMテーマ:小説全般
かがみの孤城 / 辻村深月(ポプラ社)
個人的な評価 ☆☆☆☆☆
学校での居場所をなくし、閉じこもっていたこころの目の前で、
ある日突然部屋の鏡が光り始めた。
輝く鏡をくぐり抜けた先にあったのは、城のような不思議な建物。
そこにはちょうどこころと似た境遇の7人が集められていた――
生きづらさを感じているすべての人に贈る物語。一気読み必至の著者最高傑作。
(感想)
いやー、面白かった!一気読み!
2017年のうちに読んでいたら、間違いなくベスト5に入ってたと思います。
正直、前半は7人の置かれている境遇の描写が足りないと感じたり、
散りばめられた伏線からからくりに気づいてしまったりもします。
けど、大人の読書家の厳しい批評なんてどうでもいい。
この本は子供でも難しく感じることなく読める本であってほしい、まずはそれが最優先。
届けたい世代が苦しむことなく読めるレベルをちゃんと考えて書かれた本だと思いました。
ファンタジー感が強いのも、届けたい世代に合わせてるからです。
7人のような悩みを抱えている子供たちを救いたい・支えたいという
著者のあたたかい思いにあふれています。
最後の最後に予想もしていなかった真実が待っていて、胸がいっぱいになりました。