隣り近所のココロ・読書編

本の虫・ともみの読書記録です。
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# 私をくいとめて
評価:
価格: ¥ 1,512
ショップ: 楽天ブックス

JUGEMテーマ:小説全般

 

 私をくいとめて / 綿矢りさ(朝日新聞出版)

 

 評価 ☆☆☆

 

黒田みつ子、もうすぐ33歳。
男性にも家庭にも縁遠く、

一人で生きていくことになんの抵抗もないと思っている。
ただ時々、「正解」が見えなくて、迷ってしまうことも・・・。
そんな時は、もう一人の自分「A」に脳内で相談をしている。
私やっぱり、あの人のこと好きなのかな。
でも、いつもと違う行動をして、何かが決定的に変わってしまうのがこわいんだ――。
感情が揺れ動かないように、周りとうまく調和するように。
「おひとりさま」を満喫しようと、繊細に気を配るみつ子。
同世代の女性の気持ちを描き続けてきた著者による真骨頂。

 

 

(感想)

 

綿矢りささん、

読者をニヤリとさせるような切れ味のあるセンスのいい文章を書く人。

感覚が若く、まさに「新世代」って感じが好きな作家さんです。

タイトルの付け方も毎回秀逸なんですよね。

 

今作のおおまかなストーリーはいたってシンプル。

主人公は33歳のシングルの女性。

なーんとなくおひとりさまライフにも慣れちゃって、

そんな状況に焦りや抵抗も感じなくなってきている。

でも、たま〜に将来に対する不安は襲い、

自分の中に住むもう一人の自分「A」に対して、

「ねぇ、私、これからどうすればいい?」と問いかける日々・・・・

 

先日読んだ島本理生さんの「わたしたちは銀のフォークと薬を手にして」でも感じたことだけど、

恋愛や結婚に劇的にロマンティツクなことを求めすぎたら何もはじまらないのかもな。

やっぱ大事なのは「激しさ」よりも「穏やかさ」。

この主人公が手にした幸せも結果そういうことだった。

しかもそれは彼女が思ってた以上にときめきも刺激もなく、

ただのんびり穏やかな幸せだけは確実に続くようなそんな恋。

 

綿矢さんがこんな等身大のアラサー女性のお話を書くとは意外でした。

けど、今作はなーんとなくいつもに比べるとぬるい。

綿矢りさらしいキレがない。

こないだ読んだ「手のひらの京」も落ち着いた作品だったし、

この流れで綿矢さんの持ち味が薄まってしまったらさびしいです。

次回はもっとはじけてくれることを期待します。

| comments(0) | trackbacks(0) | 09:40 | category:    綿矢りさ |
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