# クローバーナイト
2017.03.13 Monday
JUGEMテーマ:小説全般
クローバーナイト / 辻村深月(光文社)
個人的な評価 ☆☆☆
ママ友の不倫疑惑、熾烈な保活、過酷なお受験、驚愕のお誕生会、そして――。
保育園に通う一男一女を抱える鶴峯家は、
子育てにまつわる数々の試練を乗り越えられるのか!?
直木賞作家・辻村深月が贈る、子育て世代への高らかなエール!!
(感想)
ママ友・保活・お受験・誕生日パーティなど子育てがテーマの作品で、
子供のいない私には遠い話しすぎて、わからない世界でしたが、
「VERY」に連載していた作品ということを知り、納得!
たしかにこれ、あの雑誌の読者が興味を持ちそうなテーマですよね。
彼女達が共感し、憧れそうな、都会的な今時の若い家族が出てくるし、
「VERY」掲載小説としては大成功なのではないでしょうか。
「子供のために」であるはずの様々な出来事が
次第に競争や見栄の張りあいになり、嫉妬も渦巻き・・・。
凄い世界だなぁ・・・私、この世界で生き抜く自身ありませんww
保活に有利になるように離婚なんて常軌を逸しています。
でも、追い込まれて必死になると、何が正しいのかがわからなり、
こんな非常識な選択もしてしまうという心理は理解できるかも。
これで主人公が母親の志保さんだったら、
女性ならではのもっともっとドロドロした感じになってたんだろうけど、
主人公を父親の裕さんにしたことでママ達の世界を客観的に描くことができ、
内容のわりには軽めの作品に仕上がっていると思います。
でもまぁ、やっぱ「VERY」だよな〜。
ただようセレブ感が私にもどうも苦手でしたっ!