隣り近所のココロ・読書編

本の虫・ともみの読書記録です。
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# コンビニ人間
評価:
村田 沙耶香
文藝春秋
¥ 1,103
(2016-07-27)

JUGEMテーマ:小説全般

 

 コンビニ人間 / 村田沙耶香(文藝春秋)

 

 評価 ☆☆☆☆

 

36歳未婚女性、古倉恵子。

大学卒業後も就職せず、コンビニのバイトは18年目。

これまで彼氏なし。日々食べるのはコンビニ食。

夢の中でもコンビニのレジを打ち、

清潔なコンビニの風景と「いらっしゃいませ!」の掛け声が毎日の安らかな眠りをもたらしてくれる。

ある日、婚活目的の新入り男性、白羽がやってきて、

そんなコンビニ的生き方は恥ずかしいと突きつけられるが…。

「普通」とは何か?現代の実存を軽やかに問う衝撃作。第155回芥川賞受賞。

 

 

 

(感想)

 

「普通」とはなんなのか、それになんの意味があるのかを考えさせられました。

ちょっと変わった人のお話ではありますが、

異質なものに対して過度に不寛容になり、排除しようとするあたりは

今の世の中のリアルをうまく描いている作品です。

 

最終的に「主人公を理解してくれる男性に出会って普通の幸せを手に入れた」とか、

「病気が治って前向きに人生を歩み始める」とかそういう結末じゃないところが

この物語の肝だと思います。

それぞれの生き方、それぞれの幸せ・・・・で、いいんだよってことですよね?

 

最後に。

コンビニという場所はあんな狭い空間ながらも、

現代社会におけるあらゆるサービスが集約しているすごい場所です。

レジや商品補充だけでなく、仕事の内容は多岐に渡り、覚えなきゃいけないことも多いはず。

絶対に底辺と馬鹿にされるような職種ではありません。

主人公にとって、コンビニで働くことが何よりの幸せであり天職であり、

もはや「人間である以上にコンビニ店員である」とすら感じているのだから、

その生き方になにも恥じることはない。

それよりも「普通」に拘り、柔軟な感覚で物事を受け入れられない人の方がよっぽど悲しいのでは?

せめて自分は、自分の価値観を人に押し付けて、

その人を苦しませたり悩ませたりすることは絶対しない人間でありたいと思いました。

| comments(0) | trackbacks(0) | 15:13 | category:    村田沙耶香 |
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