隣り近所のココロ・読書編

本の虫・ともみの読書記録です。
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# アニバーサリー
JUGEMテーマ:小説全般

 アニバーサリー / 窪美澄(新潮社)

 評価 ☆☆☆☆


母親との確執を抱えて育ち、望まれない子を妊娠、
たった一人で出産を迎えようとする三十代の真菜。
七十歳を過ぎても、育児中に始めたマタニティスイミングの指導員を続ける晶子。
あの日、あの震災が、二人を結びつけた――。
食べること、働くこと。子供を産み、育てること。
世代の違う二人の物語を丁寧に紡ぎながら、
時代とともに変わりゆく女性たちの生を凝視した渾身の長編小説。




(感想)

30代の真菜と、70代の晶子。それぞれの「女性」としての不安や悩みを描く作品。
「女性」と書いたけど、最終的には女の生き方や家庭だけではなく、
現在が抱える社会問題や震災による影響にもつながっていくお話だから、
男性にも読んでもらいたいです。
いや、それ言うならパートナーの気持ちを少しでも理解していただくために、
ぜひ男性にも読んでほしい?気もしますw

同性として共感できることが多い中、
星を4つにしたのは晶子の方の物語に物足りなさを感じたから。
晶子の目を通した自身の人生は綴られてはいたものの、
それに合わせて夫や子供たちの感情まではきちんと描き切れていない。
反対に、真菜サイドの章ではなぜ真菜がこうなってしまったのかの説得力があり、
明らかに晶子サイドの描き方との差を感じました。

最後に。
何か大きいことをしたり、
仕事で成功にすることに「人生の価値」を見出す人もいるのかもしれないけど、
私は家庭で家族に美味しいものを食べさせることがすべてだったころの晶子の人生も悪くないと思っています。
そういう人が家庭で支えているからこそ、
何か大きいことを成し遂げる人も安心して外で頑張れるのだから・・・。
最終的な晶子のように自分も外に出て、
やりたいことを見つけられればそれも素敵だけど、
「家庭にいる=何もしていない」ということは絶対にありません。
そこは間違えてはいけないと思っています。
| comments(0) | trackbacks(0) | 12:59 | category:    窪美澄 |
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