隣り近所のココロ・読書編

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# 盲目的な恋と友情
評価:
辻村 深月
新潮社
¥ 1,620
(2014-05-22)

JUGEMテーマ:小説全般

 盲目的な恋と友情 / 辻村深月(新潮社)

 評価 ☆☆☆☆


一人の美しい大学生の女と、その恋人の指揮者の男。そして彼女の親友の女。
恋にからめとられる愚かさと、恋から拒絶される屈辱感を、
息苦しいまでに突きつける。
これが、私の、復讐。
私を見下したすべての男と、そして女への―。
醜さゆえ、美しさゆえの劣等感をあぶり出した、鬼気迫る書き下し長編。



(感想)

元タカラジェンヌを母に持つ美しい蘭花、
容姿に激しいコンプレックスを持つ留利絵。
二人は親友同士だが、二人の目の前に茂実という男が現れ、
蘭花と恋愛関係に・・・・。
茂実の登場で揺らいでいく二人の心を、
同じ時系列でそれぞれに蘭花は「恋」、
留利絵は「友情」という観点から描いた作品です。

まずは「恋」の章。
はじめは盲目的な恋だった。
でも、恋人を支配する年上の女の存在を知り、
恋心に嫉妬・屈辱・執念と複雑な感情が入り混じり始める。
・・・と、恋をして周囲の言葉も耳に入らなくなる蘭花の心情はまぁ理解できる。

しかし「友情」の章へ入るとそうもいかない。
留利絵の自意識は相当なもので、怖い怖い。ここまで来るとサイコパス。
だけど「ほんとに留利絵を理解できないか?」
「こういう感情、身に覚えがないか?」と言われれば、
ほとんどの女はううーーんと考え込んでしまうはず。
そこが女の怖いとこ、このドロドロは女の性。

結局、蘭花は恋、留利絵は友情をそれぞれこじらせてしまったんだな。
なんだかんだでいちばん美味しいところを持っていって、
うまーく幸せになるのは美波のような女。
腹立つけど、これは小説でも現実でもお決まりパターン。

最後の最後にどんでん返しのさらにどんでん返しがあったのは意外でした。
さすがにここまでは予想しておりませんでした。お見事です!
| comments(0) | trackbacks(1) | 16:47 | category:    辻村深月 |
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「盲目的な恋と友情」辻村深月
これが、私の、復讐。私を見下したすべての男と、そして女への――。一人の美しい大学生の女と、その恋人の指揮者の男。そして彼女の親友の女。彼らは親密になるほどに、肥大した自意識に縛られ、嫉妬に狂わされていく。そう、女の美醜は女が決めるから――。恋に堕ちる
| 粋な提案 | 2016/11/29 12:01 PM |
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