# ラプラスの魔女
2016.02.02 Tuesday
JUGEMテーマ:小説全般
ラプラスの魔女 / 東野圭吾
評価 ☆☆☆
"円華という若い女性のボディーガードを依頼された元警官の武尾は、
行動を共にするにつれ彼女には不思議な《力》が備わっているのではと疑いはじめる。
同じ頃、遠く離れた2つの温泉地で硫化水素による死亡事故が起きていた。
検証に赴いた地球化学の研究者・青江は、
双方の現場で謎の娘・円華を目撃する――。
(感想)
ミステリーというよりは、SFや科学の要素を盛り込んており、
東野さんの作品なら
「プラチナデータ 」や「パラドックス13」と同じ枠にカテゴライズすべき作品。
と、いうことは・・・。
あまり私の好みではないってことですな(*´ェ`*)タハァ
東野作品の面白さは描かれる事件の背景にある「人間味」だと私は思っているのだけど、今作はそこを深く掘り下げてはいなかったと思う。
登場人物たちの苦悩が心に響いてきません。
主人公が誰なのかがはっきりしないから、誰に感情移入したらいいのかわからなかったし。
私が頭が悪いだけかもしれないけど、
それぞれの現象がなぜ起こったのか、
なぜそうなるのかが理解できないから楽しめません。
消化不良というか、置いていかれてる感というか・・・・が、残ります。
最後の宝石店でのエピソードはこの作品のシリーズ化を予感させるものでした。
円華・武尾・桐宮って案外いいチームになのかもw