隣り近所のココロ・読書編

本の虫・ともみの読書記録です。
<< August 2019 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>
# スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

| - | - | | category: - |
<< ウォーク・イン・クローゼット」 | main | 教団X >>
# 琥珀のまたたき
評価:
小川 洋子
講談社
¥ 1,620
(2015-09-10)

JUGEMテーマ:小説全般

 琥珀のまたたき / 小川洋子(講談社)

 評価 ☆☆☆☆


妹を亡くした三きょうだいは、ママと一緒にパパが残した古い別荘に移り住む。
そこで彼らはオパール・琥珀・瑪瑙という新しい名前を手に入れた。
閉ざされた家のなか、三人だけで独自に編み出した遊びに興じるうち、
琥珀の左目にある異変が生じる。
それはやがて、亡き妹と家族を不思議なかたちで結びつけるのだが…。



(感想)

面白いとか面白くない以前に「味わう」小説だなという印象です。

言ってしまえば「母親によって監禁されていた姉弟たちのお話」なんです。
でも、小川洋子さん独特の世界観にかかれば、
そんな状況も静謐な出来事かのように描かれてしまう。
美しく、他の作家には決してマネのできない「味」「品」そして「毒」・・・。
読者をたまらなく酔わせます。

彼らは閉じ込められることになんの不満も不安も抱いていなかった。
それどころか、図鑑と己の想像力でイマジネーションの翼を広げ、
どこまでもどこまでも広い世界を伸び伸びと冒険していた。
だから読者はこのお話のはらむ「狂気」をついつい忘れがちになる。
それがすごい。

最終的に監禁生活は終わることになるのだけど、
どのような経緯でそうなったのかがまったく描かれていないのがミソ。
想像力を刺激するし、心にいつまでもザワッとしたものが残ります。
いい意味で「読後の後味の悪い作品」でもありました。
| comments(0) | trackbacks(0) | 14:13 | category:    小川洋子 |
# スポンサーサイト
| - | - | 14:13 | category: - |
コメント
コメントする









この記事のトラックバックURL
http://bird8823.jugem.jp/trackback/1106
トラックバック
Selected Entry
Categories
Archives
Profile
Comments
Trackback
Mobile
qrcode
にほんブログ村
にほんブログ村 本ブログへ にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ
Search this site
Sponsored Links