隣り近所のココロ・読書編

本の虫・ともみの読書記録です。
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# さよなら、ニルヴァーナ
JUGEMテーマ:小説全般

 さよなら、ニルヴァーナ / 窪美澄(文藝春秋)

 評価 ☆☆☆


「少年A」に人生を変えられた人々の物語。
少年犯罪の加害者、被害者遺族、
加害者を崇拝した少女、その運命の環の外にたつ女性作家。
「少年A」は彼らに何をもたらしたのか。



(感想)

昨年、話題になった小説なので読んでみましたが、
神戸で起きたあの事件をモチーフにしたフィクションだそうで、
正直「なぜ今、この題材?」と思ってしまいました。

つまらないわけではないのだけれど、ページをめくる私の手は鈍く、
この分量の小説にしては読むのにえらい時間がかかりました。
おそらく、神戸の事件の関係者の心情を思うと複雑だということもあると思います。

被害者の母がAに憧れる少女と親しくするなどということはありえないし、
どうも少年Aを美化しているような印象を受けるのが気になります。
しかも読んでいるうちに、特殊な環境で育ったAには同情の余地があり、
どうにか誰にも気づかれずに穏やかに暮らしてほしいと願っている自分に気付いた時には愕然としました。
作者が読者にそう思わせるような書き方をしているのは事実。
なぜ、このような書き方で美化するのか不思議でなりません。

これはフィクションではあるけれど、
すべてをそうだと割り切ることはできないし、
Aの平和を願ってしまった自分を肯定はできない。
苦しくて、複雑な感情が読後から数日たった今でも残っています。
でも読者をこういう感情に陥らせるのが作者の狙いなんだろうな〜。
私はまんまとハマったんだと思いますw

 
| comments(0) | trackbacks(0) | 12:06 | category:    窪美澄 |
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