隣り近所のココロ・読書編

本の虫・ともみの読書記録です。
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# ジェントルマン
JUGEMテーマ:小説全般

 ジェントルマン / 山田詠美(講談社)

 評価  ☆☆☆☆


眉目秀麗、文武両道にして完璧な優しさを持つ青年、漱太郎(そうたろう)。
しかしある嵐の日、同級生の夢生(ゆめお)はその悪魔のような本性を垣間見る――。
天性のエゴイストの善悪も弁(わきま)えぬ振る舞いに魅入られた夢生は、
漱太郎の罪を知るただ一人の存在として、彼を愛し守り抜くと誓う。




(感想)

漱太郎の悪魔性を知った日から彼の虜になった夢生。
こんな男にすべてを捧げ、愛する心理は理解できないけれど、
夢生の心理描写は美しい。
これに関してはさすが山田詠美だと唸らずにはいられません。
アブノーマルな世界観の作品なのに、読みやすいというのも不思議。

背徳的な恋だとしても、不道徳だとしても、
決して実らない一方通行の思いだとしても、
見返りを求めることすら期待せず、ただ今の状況を幸せに感じているのであれば、
おそらくそれは幸せな恋なのでしょう。
夢生と漱太郎はまったくタイプの違う人間に見えるかもしれないけど、
内に宿る狂気という点では似たものを感じます。
二人はお互いにそれを嗅ぎとったから、こんな関係になったのだろうな。

貴恵子さんが登場してからの展開がなんとなく陳腐にも思えましたが、
作品全体に漂う、狂気をはらんだ美しさには引き込まれました。



 
| comments(0) | trackbacks(0) | 11:05 | category:    山田詠美 |
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